トレジャーデータ株式会社様は米国に母体を置くグローバルカンパニーで、日本を事業開発および技術開発の重要拠点として位置づけ、これまで国内外の企業のデジタル変革を支援してきました。カスタマーデータプラットフォーム(CDP)のパイオニアとして世界中で400社以上の企業に採用され、日本における売上シェアは8年連続No.1(※2025年7月時点)を獲得。顧客データを企業の最大の資産に変える力を提供されています。
今回、オフィス移転にあたり個室ブース型のWEB会議スペースを新設されました。採用に至った背景などを水上様、グエン様、花井様にインタビューさせていただきました。

トレジャーデータ株式会社
Head of CEO 水上 智臣様、人事ジェネラリスト グエン フオン ジャン様、オフィスマネージャー 花井 友香梨様
所在地 | 東京都港区麻布台1-3-1 麻布台ヒルズ森JPタワー 27階 |
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URL | https://www.treasuredata.co.jp |
業種 | 広告・調査・情報サービス業 |
人数 | 約100名 |
面積 | 約272坪 |
提供内容 | ワークスペース |
お客様の課題
- 出社率増加によるWEB会議スペースの不足
- セキュリティ的にも不安のあるWEB会議環境
- リモートワークから基本出社へのルールの切り替え
コクヨのご提案
- WEB会議ブース WORKPOD<ワークポッド>の導入
オフィスに個室ブース型のWEB会議スペースを新設されたきっかけを教えてください
コロナ禍もようやく収束し、さらなる成長のため社員の集うオフィスをつくりたいという思いが背景にあります。元々リモートワークを採用していたのですが、ビジネス拡大に伴い、将来的な社員数の増加も想定してより大きなオフィススペースへ移転をすることになりました。
WEB会議スペースの不足
移転前はフレキシブルオフィスを契約していました。コロナ禍から日常を取り戻していく中で自社だけでなく他の入居企業も出社する社員が増え、会議室が確保できないという悩みを抱えるようになりました。弊社の製品はいわゆるSaaS(Software as a Service)※と呼ばれるもので、現物があるわけではありません。必然的に、お客様との商談や打合せも直接お会いするよりWEB会議が主体となってきます。せっかく出社をしても場所が確保できずフリースペースからWEB商談に参加せざるを得ないなど、働く環境としてもセキュリティの側面でも問題のある状態でした。
※Software as a Service:インターネットを経由して利用できるクラウド上にあるソフトウェア、またはサービス形態のこと。
社員の働き方の変化
今回、自社の専用オフィスに移転するにあたり、出社ルールをリモートワークから基本週5日出社へと切り替えることにしました。在宅でも問題ないエンジニア部門や子供のいる社員などは引き続きリモートも選択できますが、基本的にはほとんどの社員が出社してくることが想定されました。そのため、社員全員が出社しても問題なくWEB会議ができるスペースを設けることにしました。
新しいオフィスへ移転されるにあたりこだわった点はありますか?
企業カルチャーや海外オフィスとのつながりを感じる空間構築
来て楽しくなる立地、快適な家具など「皆が来てくれるオフィス」を目指しました。
海外拠点の社員とも仲間意識を醸成してほしいという思いもあり、米国本社のオフィス設備や雰囲気も意識しています。世界のどこのオフィスにいても「トレジャーデータ」らしい企業カルチャーを感じられるような空間構築にこだわりました。たとえば大型スクリーンを設置し自社のアクティビティなどの様子を流したり、リフレッシュスペースにはドリンクや社員のランチ、イベント時のデリバリーを保管できる大型の冷蔵庫を設置するなど、米国オフィスのカルチャーも取り入れられています。
社員の意見を反映したオフィスづくり
会議室にはそれぞれ「Lapis Lazuli(ラピスラズリ)」「garnet(ガーネット)」など宝石の名前をつけています。いくつかのアイデアを出して社内投票を行い、社員からの支持を元に決定しました。オフィス家具の選定も社員の意見を参考にしています。
3月には社員の家族をオフィスに招くファミリーデイを開催し、100名以上が参加してくれました。オフィスだけでなく周辺の施設や窓から望む景観、都心ながら緑の溢れる街の雰囲気も含め、働く場に親しみや興味を持ってもらえる機会になったと思います。
コクヨのWORKPOD<ワークポッド>を選ばれた背景を教えてください
個室ブースの採用も社員からの声が元となっています。以前のフレキシブルオフィスも個室型の会議ブースがあったのですが、ワンフロアに2、3箇所といった設置数だったので常に取り合いの状況でした。かと言って、WEB会議のために会議室を一人で一部屋借りるのも大きなコストがかかります。「個人でもスペースを確保しやすい」「周囲の騒音や音漏れが気にならない」「お客様の声も聞き取りやすい」などの条件を叶えてくれる個室ブースの方が大きな会議室より使用しやすいという意見が上がり、導入に至りました。
様々なメーカーのショールームに足を運び個室ブースを実際に体感し、上記の条件を踏まえて比較した結果、コクヨ様のWORKPODに決定しました。最終的にWORKPOD1人用(スタンディングタイプ)を10台、WORKPOD2人用(ソファタイプ)を3台、WORKPOD4人用を6台導入しました。
https://www.kokuyo-furniture.co.jp/products/office/workpod/index.html
WORKPODの使用状況や利用ルールについて教えてください
お客様との商談が最も多くなる平日14時~15時頃のハイタイムは、個室ブースエリア全体で8~9割ほどの稼働率です。1人用のWORKPODはWEB会議だけでなく短時間の集中業務に使用している様子も多く目にします。運用は基本的に事前予約制としていますが、ガラス張りで空いているか否かが一目でわかるため、電話対応などもクイックに使用しています。
1人用だけでなく、実は非常に人気があるのが4人用のタイプです。執務エリア内に設置しているため会議室エリアまで移動する必要がなく、少人数でのちょっとしたミーティングに頻繁に利用されています。
時間制限は特に設けていませんが、商談や電話の際は個室ブース、通常の業務は自席、というように社員の中で自然と使い分けているようです。個室ブースと固定席の併用が上手く運用につながったと思います。
WORKPOD設置後の社員様の働き方の変化や感じておられる効果について教えてください
会議室不足の解消
今後ますますWEB会議が増えていく中で、慢性的な会議室不足が解消されたことは非常に大きいと感じています。WORKPODを導入しスペースや音問題のストレスがなくなったことでお客様に対して秘匿性の高い会議の場を提供できるだけでなく、社員としても安心して商談へ臨むことができるようになりました。
目的に応じてオフィスを使い分ける意識の浸透
また、必要な時に確実に確保できるスペースがあることで、目的に応じて空間を使い分ける意識が社員の中に根付き、オフィス全体の居心地も良くなったように感じます。リフレッシュエリアなどに人が集まりやすくなったことで、以前より社内のイベントなどの機会も増えました。社内のコミュニケーション活性化にもつながっています。
出社ルールの切り替えもスムーズに
移転後、リモートワークから基本出社のルールに切り替わるまで数か月移行期間があったのですが、特に強制することなく8割ほどの社員が自然と出社していました。今現在も大きな反発はなく、「働きやすくなった」という声も聞こえます。そういった社員の反応から、居心地の良い「社員の集うオフィス」を構築できたのではないかと思います。
我々、本社はアメリカにありますが創業者は日本人の会社です。
競争の激しい事業ではありますが、タフな環境だからこそ社員の働きやすいオフィスが重要だと実感しています。日本人のつくった会社で世界と戦うための基盤として、このオフィスが社員の成長とともに進化し続けることを期待しています。
オフィス移転・改装レイアウトの課題を解決します