健康経営推進におけるトップメッセージ
コクヨマーケティングは現在、第4次中期経営計画において「価値創出集団」への進化を目指しています 。新しい価値を生み出し続けるためには、社員一人ひとりが現状に満足することなく、自らを変えていく「変革挑戦マインド」を持つことが不可欠です 。
その挑戦を支える土台こそが、心身ともに満たされ、生き生きと働ける状態である「Well-being」です 。私たちは、従業員の健康とワークエンゲージメントの維持向上を健康経営の基盤と捉え、以下の3点を柱に推進しています 。
- 個々の能力やパフォーマンスを最大限に発揮するために必要な従業員の健康維持・増進を図ること
- 活き活きとチャレンジし、働く喜びを感じる仲間を増やしていくこと
- 健康を「会社から言われたこと」ではなく「自分ごと」として捉え、自ら改善に取り組む文化を醸成すること
私たちの健康経営が、社内のみならず、お客様や社会全体のWell-being向上に繋がるよう、これからも真摯に取り組んでまいります。
コクヨマーケティング株式会社
代表取締役社長
石井 健
1. 健康経営推進の考え方
目的:Well-beingと健康経営
コクヨマーケティングは「従業員の健康とワークエンゲージメントの維持向上」を、Wellーbeingの基盤と考え、健康経営を推進しています。
健康経営宣言
コクヨグループのサステナブル経営指針に沿った健康経営を推進するために健康経営宣言を制定し、健康経営推進に努めてまいります。
<健康経営宣言>
コクヨグループのサステナブル経営指針「自律協働社会の実現に向け、ワクワクする未来のワークとライフをヨコクし、事業を通じて持続可能な社会を牽引する」を実現するためには社内外のWell-being向上が重要であると考えています。
《Well-beingを向上させる3つの重点施策》
・新しい働き方の提案
・ダイバーシティ&インクルージョン&イノベーション
・従業員の健康とワークエンゲージメントの維持・向上
「幸福」「健康」を意味するWell-being。
コクヨマーケティングは、その主役である従業員の心身の健康とワークエンゲージメントを維持・向上させ、活き活きと働くための様々な施策を、従業員・健康保険組合・労働組合と共に推進し、そこで得られた気付きや行動を社会のWell-being向上につなげていくことが、コクヨマーケティングの健康経営と位置づけ、これを推進します。
2.健康経営推進のしくみ
推進体制
重点取り組み項目
健康経営推進活動における課題を「重点取り組み項目」として掲げ、取り組んでいきます。
| ①安全で健康な職場づくり推進 | 職場環境の継続的改善を図り、従業員が心身ともに安全で健康に長く働くことのできる職場を目指します |
|---|---|
| ②生活習慣病の予防施策の推進 <身体の健康> |
健康診断結果の分析・可視化を進めるともに、従業員の高齢化とともに高まる生活習慣病リスクをより早期に対応することで低減し、疾病予防と重症化予防に努めます |
| ③こころの健康づくり推進 <こころの健康> |
ストレスチェック及び従業員サーベイ結果を職場改善や職場活性化に活かし、従業員のメンタルヘルスとエンゲージメント向上に努めます |
| ④健康リテラシー向上と教育への取組み | 健康3要素 ①(運動) ②休養(睡眠) ③栄養(食事)を大切にし、従業員がヘルスリテラシーを高め、自ら健康増進や行動変容に取り組んでいけるように、情報の発信・共有と教育を実施します |
| ⑤仕事と健康を両立する働き方への取組み | 多様な働き方を実践するとともに、テレワーク推進、総労働時間の短縮、年休取得促進、育児・介護支援、仕事と家庭及び仕事と病気治療の両立等への取り組みを行います |
<5つの健康行動 実践推奨> ひとり一人が健康的な生活習慣を身につける
| ①運動 | 1日8000歩以上 or 平均30分以上 歩く |
|---|---|
| ②睡眠 | 1日6時間以上の睡眠をとる |
| ③食事 | 食べる量やカロリーを意識して、ゆっくりとよく噛んで食べる |
| ④カラダと向き合う | 週1回以上体重をはかる |
| ⑤ココロと向き合う | 自分なりのリフレッシュ(気分転換)行動をもつ |
【健康経営の効果と今後の健康課題改善に向けた取り組み】
当社ではこれまで、「生活習慣の改善意識の高い従業員割合向上」と「ヘルスリテラシーの高い従業員割合向上」を目指すため以下の施策をベースとした健康投資を継続的に実施してまいりました。
- リテラシーの向上: 定期的な健康eラーニング、健康行動セルフチェックの実施など
- 習慣化の支援: 健康アプリの導入、福利厚生と連動した健康チャレンジの実施など
- 疾患の予防・早期発見: がん検診の促進、特定保健指導によるハイリスク者への個別アプローチなど
- 柔軟なワークスタイルの確立: 残業時間の適切な管理、年次有給休暇の取得促進、ハイブリッドワーク(在宅と出社の最適化)の活用など
これらの取り組みの結果、健康関連の最終的な目標指標において、改善の兆しが見え始めています。一方、社内で定期的に実施している健康アンケートおよび、毎月継続して実施しているパルスサーベイ(エンゲージメント可視化ツール)の回答データを集計・分析したところ、プレゼンティーイズムの主な要因について睡眠に起因する内容が多く確認されました。
今後は従来の施策に加え、睡眠の改善に向けた新たな施策にトライしながらWellーbeingの向上を目指します。また、会社から提供される施策を実践する段階から一歩進み、従業員が健康を「自分ごと」として捉え、自ら改善に取り組む「健康オーナーシップ」が根付く文化醸成に注力してまいります。
【目標指標の設定に至った背景】
当社は、従業員の健康維持・増進をはじめ、一人ひとりが挑戦し、働きがいを感じられる組織風土の活性化、そして自発的に健康管理を行う「健康オーナーシップ文化」の醸成を目指しています。
従業員の健康は、会社の成長を支える基盤です。個人の健康状態が良くなってこそ、日々の業務パフォーマンスも最大化される。そう考え、「プレゼンティーイズム損失割合の低減」・「アブセンティーイズム指標の低減」・「ワークエンゲージメント向上」を目標指標とし、改善に向けて取り組んでいます。
2025年度結果と健康目標
| 開示項目 | 2023年 | 2024年 | 2025年 | 2026年 目標 |
|---|---|---|---|---|
| ①定期健康診断受診率(%) | 100 | 100 | 100 | - |
| ②定期健康診断 BMI有所見率(%) | 31.2 | 31.3 | 29.7 | 28.2以下 |
| ③健診問診票 「運動を週2回以上する」人の割合(%) | 24.4 | 23.6 | 25.6 | 30以上 |
| ④健診問診票 「栄養バランスを考えている」」人の割合(%) | 47.0 | 46.9 | 49.1 | 50以上 |
| ⑤健診問診票 「睡眠を7~8時間とる」人の割合(%) | 34.1 | 34.5 | 34.2 | 40以上 |
| ⑥健診問診票 「たばこをすう」人の割合(%) | 24.4 | 26.2 | 24.3 | 23以下 |
| ⑦ストレスチェック受験率(%) | 95.8 | 95.0 | 94.2 | 96以上 |
| ⑧ストレスチェック メンタルヘルス不調者数(高ストレス者割合)(%) ※1 | 12.4 | 11.9 | 9.1 | 8.6以下 |
| ⑨ストレスチェック ワークエンゲージメント値(偏差値) ※1 | 52.9 | 53.5 | 54.5 | 55以上 |
| ⑩精密検査受診率(%) | 80.2 | 67.2 | 76.6 | 80以上 |
| ⑪特定保健指導実施率 積極的支援(%) | 59.3 | 76.2 | 88.0 | 90以上 |
| ⑫月間所定外労働時間(時間) | 18.3 | 20.2 | 20.3 | 20以下 |
| ⑬年次有給休暇取得率(%) | 54.7 | 64.3 | 72.6 | 80以上 |
| ⑭傷病による休職者数(人) | 4 | 2 | 5 | - |
| ⑮傷病による退職者数(人) | 1 | 1 | 0 | - |
| ⑯定期アンケート「ヘルスリテラシーに対し主体的に取り組みをしている」人の割合(%)※2 | - | - | 46.6 | 55以上 |
| ⑰定期アンケート「プレゼンティーイズム<東大一項目版により生産性損失度をポイント化> | 18.7 | 20.3 | 21.1 | 20以下 |
| ⑱アブセンティーズム(日)※3 | 1.4 | 0.9 | 1.1 | - |
| ⑲健康施策への参加状況「ウォーキング大会 1大会当たり」(人) | 208 (783人中) |
361 (796人中) |
381 (830人中) |
- |
※1 2023年よりベンダーの算出基準の改定あり
※2 アンケート内容:「あなたは自身の健康に関心をもち、意識して健康に関する情報収集や取組みをしていますか?」に対し「はい」とした回答した割合
※3 傷病による休職者・長期欠勤者の年間休業日数合計/全従業員数
③~⑥は特定健診対象者(40才以上)のみの割合
3. 2025年~2026年の取り組み
健康経営優良法人(2026大規模法人部門)認定
コクヨマーケティング株式会社は、経済産業省と日本健康会議が共同で選出する「健康経営優良法人 2026」に認定されました。
※健康経営は、NPO法人健康経営研究会の登録商標です
マネジメント改革の取り組み
中長期の持続的成長のためには特に経営とマネージャーによるマネジメント改革が急務と位置づけ、伴走型のマネジメントスタイルの実践に取り組んでいます。具体的には業務を進める上で発生する課題を経営・マネージャー・メンバー皆で解決するための1on1の実施や業務の偏りを解消し市場価値の高い仕事をする環境を整えるための業務フォロー活動を実践しています。
これは各レイヤーごとに役割責任を定めた上で上位層からメンバーに積極的に関与していき、工数予測とタイムリーな状況把握によりそれぞれが抱える困りごとを早期に解決していく取り組みです。
これらの効果も少しずつ出始め、時間の使い方の変化につながりました。引き続きこの取り組みの定着化を図るとともに、年休取得率向上を図る取組みを実施していきます。
福利厚生施策との連動
選択型福利厚生制度(制度名:PLAY WORKマイレージ)において、「健康」を重点分野の一つに定め、従業員の健康増進活動を後押しする仕組みを導入しています。
これは通常の定額付与ポイントの上乗せとして、健康行動への取組み(変化)に応じてポイントが貯まる「健康チャレンジ」という仕組みで、従業員が健康増進活動をする際に生じた費用について、自分のポイントを用いて補助を受けることができ、健康診断オプション受診や医療費、各種健康用品の購入費用に利用できます。
*2025年度「健康チャレンジ」での獲得ポイントは3,466,200Pとなりました。
*2025年度「健康増進活動」にて補助を受けた金額は約5,3600万円となりました。
(コクヨ健康保険組合)コラボヘルス推進
コクヨ健康保険組合とコラボヘルスの推進に取り組んでいます。特に特定保健指導実施率向上やがん検診受診促進への取組みを強化しています。
<コクヨ健康保険組合のがん検診補助増額>
- 2020年~:乳がん検診補助上限の引き上げ(実費補助)
- 2022年~:大腸がん検診を定期健康診断に組み込むことで全従業員に実施(無料受診)
- 2023年~:子宮頸がん検診補助上限の引き上げ(実費補助)
- 2023年~:前立腺がん検診(PSA検査)補助開始
また、24時間365日被保険者も被扶養者も利用できる「こころとからだの24時間相談ダイヤル」を開設し、健康・医療・介護・育児・メンタル等の相談ができるほか、2023年より健康アプリを導入して従業員の運動習慣・食習慣・睡眠習慣等の改善に取り組んでいます。
サーベイの活用(メンタルヘルス対策、エンゲージメント向上策)
コクヨグループでは、法令に基づき、年1回の「ストレスチェック」を実施しています。
ストレスチェック実施期間外も、従業員一人ひとりが気軽にセルフケアを受けることができる体制づくりのため、社内外に相談窓口を設置し、ラインと産業保健スタッフ・人事が連携し、早期に予防のサポートができる環境づくりを行っています。 また2025年からは、働き方や職場の課題の定点観測とより良い組織づくりに向けたチームでの対話の促進を目的とした「パルスサーベイ」を毎月実施しています。サーベイの結果や人と組織のデータを総合的に見ながら事業部門と人事部門が対話し、優先的に取り組む課題の抽出とその対応策の実施を行っています。