「もう限界です」部下と上司の危険信号チェックリスト

新任管理職(マネージャー業務に奮闘中!)

管理職になってから、離職や休職に関するニュースを気にかける機会が多くなりました。令和6年の厚生労働省の調査によると、『現在の仕事や職業生活に関することで、強い不安・悩み・ストレスとなっていると感じる事柄がある』と回答した労働者の割合は68.3%。およそ半数以上のワーカーがストレスを抱えながら働いているとの結果になっています。

(出典:令和6年「労働安全衛生調査(実態調査)」の概況

そんなニュースを見ていると「部下を潰してしまったらどうしよう」「自分のマネジメントで大丈夫だろうか」と、自分自身がストレスを抱えてしまいそうになることも・・・

頑張っているのに伝わらない?新人時代の体験談

私自身、上司とのコミュニケーションでしんどい思いをした経験があります。
当時、新しいプロジェクトチームの一員となった私。周りは先輩ばかりで必死についていこうと頑張っていたのですが、上司から「最近、積極性が足りないね。もう少し前向きに取り組んでほしい」と言われてしまったんです。
今になって振り返ると、きっとその上司も一番下っ端の私の背中を押してくれていたのだと思います。ですが、当時はそこまで受け止める余裕がなかったんですね。自分自身は精一杯やっていたつもりだったので、「頑張ってるつもりなのに、伝わっていなかったんだな」となんだかすべてが無意味に感じられて、しばらくお昼のおにぎりも味がしない日々が続いたのを覚えています(笑)。

上司と部下のチェックリスト

そういった経験を踏まえて、部下の悩みや不調のサインを見逃さないように、私なりに以下のようなことを意識しています。

私なりの部下のキャパオーバー危険信号チェックリスト

・ミスの増加や残業時間の増加
・以前より報告・相談が減った
・表情が硬くなり、身だしなみの乱れが目立つようになった
・昼休みを取らずにデスクで作業している

私は一つでも当てはまったら要注意と考えています。1on1などすぐにでも対応を取りたいところですが、それがかえって部下を追い込む結果になることも。状況に応じて、迅速かつ慎重なコミュニケーションをこころがけています。

不調かも?と気になったときのコミュニケーション

・「最近どう?」ではなく「今一番大変なことは何?」と具体的に聞く
・部下が話してくれたら、解決策を急がず、まずは話を最後まで聞く
・「それは大変だったね」と共感を示す
・「一緒に考えよう」というスタンスで臨む

私なりの上司の悪習慣チェックリスト

そして、自分自身も気をつけたい「部下を追い込む上司の悪習慣」もリストアップしました。

・部下の提案に対して「でも」「いやー」と否定から入る
・「前も言ったよね?」と責める
・大勢の人目がある場で失敗や欠点を指摘する
・忙しそうな部下に「飲みに行こう!」などの強要
・「俺の時代は・・・」と今と比較した武勇伝語り

ついうっかりやってしまいそうで今見てもドキッとする項目もありますが、だからこそ定期的に振り返るようにしています。

他にも、職場のパルスサーベイを活用したり、メンタルヘルスやハラスメントに関する講習を受けるなど、部下の不調を防ぐためにできることは数え切れません。ですが、自分だけで判断・解決できるほど単純な問題ではないのが現実。たとえば、「業務内容を変えればメンタル不調が改善できるだろう」と思っていても、それがまた部下の負担になってしまうなんてことも・・・
自分だけで対応せず、会社の人事や産業医などメンタルケアのプロフェッショナルに頼ることも、管理職に求められる対応だと考えています。

私が目指しているのは「安心して相談できる上司」です。まだまだ完璧じゃないかもしれませんが、一緒に悩んで一緒に成長できる関係性を築いていきたいと思っています。

決まった正解のない問題だからこそ、これからも試行錯誤の毎日。皆さんの経験や対策もぜひ教えてくださいね!

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