目標としていた管理職となり、自分が今まで頼りにしていた信頼されるようなボスになりたい、と思うものの、うまくいかず、チームとの関係構築に悩む日々が続いていました。
こういう時はいろんな人の話を聞こう!ということで、社内の様々な部署のメンバーに「信頼できるボスってどんな人?」と聞いてみると、新たな発見や気づきが得られましたので、そのお話をさせてください。
現場の声から学ぶ「信頼できる上司像」とは
アンケート、という形式ばったものではなく、雑談の流れで「信頼できるボスってどんな人?」って聞いてみました。すると様々な答えが返ってきました。
- 方針を立てられる人、メンバーの指針になれる人
(メンバーの前に立ち、先導してくれる存在って心強い!)
- 報告をしやすい上司、いいことも悪いことも話やすい人
(私も怖いと思っていた上司には、話しにくかったな・・汗)
- 「責任取るからやってみなよ」とチャレンジさせてくれて、親身になって一緒に困難を乗り越えるために、どうするか相談に乗ってくれる人
(かっこいい!いつかこんなこと言ってみたいです。「一緒に乗り越える」って良いワードだなと感じました)
いろんな人の意見を聞いて、いただいた回答すべてに納得・共感できました。
私は、ついつい「成果を出すこと」や「的確な指示を出すこと」に気を取られてしまい、本当に大切な「困った時の対応」や「日常のコミュニケーションの質」みたいな部分を置き去りにしてしまっていたことに気づかされました。
「信頼されるボス」への変身計画 ~私の実践アクションリスト~
少しずつ理想の上司像に近づけるように、新たな取り組みを始めることにしました。
チームの方針を明文化する
今までは「とりあえずやってみて」と具体的な方向性を示さないまま、指示を出していたことが多かった気がします。「なんとなく」ではなく、「なぜそれをするのか」「どこを目指すのか」を明確にして、チーム全員の共通認識にしていきます。迷った時の道標になればと考えています。
「報告ありがとう」の習慣化
良い報告は喜ぶが、悪い報告には表情が曇り、無意識のうちに、問題報告には眉をひそめていたかも・・と反省しました。怖い上司だと、叱責を恐れて失敗を報告しにくくなります。最悪の場合、問題を隠してしまうこともあるかもしれません。このような状況は組織にとって、危険信号です。そこで最近は、特に悪い報告こそ「早く教えてくれてありがとう」と感謝の言葉を伝えるよう、心がけています。また「2割報告」も積極的に実践するようにしています。これは、業務内容の2割くらいのタイミングで上司に報告し、方向性を確認するというもので、早い段階で方向の軌道修正ができるため、メンバーとの目線合わせができるよい機会となっています。
「私の判断です」と宣言!部下を守る覚悟を持つ
「チャレンジしよう」と言いながら、失敗した時に「なぜこうなった?」と原因を部下に求めていた自分・・恥ずかしいです。部下のチャレンジを促す時は「これは私の判断で進めることにしたから」と明言し、結果責任は自分にあることを示すことも必要だったのかもしれません。上記の「2割報告」を含め、コミュニケーションの量と質を確保できていれば、チャレンジが無駄になることはないと信じて、メンバーに寄り添いながら困難を乗り越えられるようになりたいです!
正直なところ、これらを全部一度に実践するのは難しいかもしれません。でも、日々意識することを忘れず、一つずつでも実践していけば、きっと少しずつでも変わっていけるはずです。メンバー全員から「信頼されるボス」になることで、チームの力も高まり、自然と結果も付いてくる、と考えるようになりました。
みなさんが「信頼しているボス」はどんな方ですか?「こんなこと実践してみてはどう?」などアドバイスお待ちしております!