「休みたいけど休めない…」そんな思いを抱えている方、少なくないのではないでしょうか。
私も営業として日々奮闘する中で、「この商談の後に」「この案件が終わってから」と休暇を先送りにすることばかり。
気づけば私の手帳には「休暇予定」の文字だけが踊り、実際に休めないこともしばしば...。たった1日のお休みをとることに、なぜか富士山級の壁を感じてしまいます(笑)。
「休めない」は多くの人の日常
これは、私だけじゃなく、多くのビジネスパーソンが日々感じていることですよね。営業職はもちろん、納期に追われる担当者や、お客様対応の多い部署の方でも、「休み」という二文字が遠く感じられるかもしれません。
また、総務部門の方は、各部署との調整業務や、急な来客対応、社員の方々の働きやすい環境を整えるべく日々奮闘されている中、「今日こそは有給を...」と思っても、なかなか休めないのが現実かもしれません。
私自身も、管理職になりたての頃は、「良い営業リーダーは現場にいるべき」と思い込んで、休暇申請フォームを開きながらも「今この時期に休むのは…」と何度もバツボタンを押していました。今思えば、ちょっと肩に力が入りすぎてましたね。
「休み方改革」実践のヒント
では実際、どうすれば休みやすくなるのか。正直なところ、私は今も試行錯誤の真っ最中です。完璧な解決策はまだ見つかっていませんが、コクヨマーケティングの取り組みや私が実践していることをご紹介しますね。
情報共有ツール
コクヨマーケティングでは、「Salesforce」や「Slack」といったツールを活用しています。
「Salesforce」はお客様情報や商談の進捗を一元管理できる営業支援システムで、お客様対応の進捗状況や日報が確認できます。また、Slackはチャットベースのコミュニケーションツールで、お客様毎にチャンネル(特定のメンバーが参加する小さな会議室のような場所)をつくっているので、日々の細かいやりとりまで確認できます。
これにより「自分しか知らない情報」をなくし、個人商店化から脱却することで、誰かが休んでも対応できる体制づくりを目指しています。
代理リーダー制
情報共有だけでは不安が残るため、私が先日試してみたのが「代理リーダー制」です。休む前にチーム内から「代理リーダー」を任命し、十分な引継ぎをします。メンバーからの質問は、その人に集約してもらうことになるので、最初は「迷惑をかけるのでは...」と躊躇していましたが、代理を務めてくれたメンバーは責任感を持って対応してくれました。普段とは違う立場で仕事をするメンバーの新たな一面を見ることができ、とても心強く感じています。もちろん、休暇後には感謝の言葉を伝え、その頑張りを褒めることでチーム全体のモチベーションアップにつなげるよう心がけています。
プレイワーク休暇
コクヨマーケティングには「プレイワーク休暇」という制度があります。5年に一度5日間の休暇をもらえる制度で、定期的にこの制度を利用するメンバーがいるため、休んでいても目立つことがありません。これにより、休暇取得への心理的なハードルが低くなっているように感じます。
先日、私もプレイワーク休暇を活用して、海外旅行へいってきました! 旅行から帰ってきた直後は、リフレッシュできたことで、心に余裕が生まれました。会社に戻れば、心の余裕もどこへやら...あっという間に元にもどってしまいましたが(笑)、しばらくはこの楽しかった旅行の余韻を楽しもうと思います。
休んだ先に見える新しい景色
休暇は「贅沢」ではなく「必要な投資」だと思います。心とカラダを休め、新しい視点を得ることで、自分自身もチームも会社も、より良い状態を維持できるようになると思っています。
とはいえ、現実的に休めない状況にある方も多いですよね。ですが、自分含めて誰が休みをとることになるのかわからない中で、「誰が休んでもまわる仕組み」を少しずつつくっていくことが大切なのかなと思っています。完璧な仕組みを一気に作ることは難しいので、今日からできる小さな情報共有や、チームでのバックアップ体制づくりが、将来の「安心して休める職場」につながっていくのかもしれません。
私も新任リーダーとして、メンバーのモチベーションを高め、みんなが働きやすいチームづくりを目指して日々奮闘中です。みなさんの職場では「休み方改革」されていますか?何か実践されていることがあれば、ぜひ教えてくださいね!