先端分析、脳五感・革新バイオ、AI(人工知能)などの研究開発を推進し、オープンイノベーションによる新しい価値の創造と社会課題の解決を目指すため、新研究棟を建設
【執務エリア】
執務エリアは、将来のフリーアドレスへの変化を想定しつつも、一旦は自席100%として部署内でのコミュニケーションを確保しつつ、社員同士の交流を促す運用にしました。
円形状のオフィスは、「外側にいると自然に視線が中央を向き、円の中心にいると視線が放射状に分散する」といった仕組みを利用して、出会いのきっかけを生みだす設えに。
組織変更やプロジェクトチームの配置など、レイアウトの変更がしやすいようにグリッドレイアウトで設計しています。
【オープンミーティング&情報発信サイネージ】
人が多く行き来する場所に、サイネージを配置し在室管理システムを表示させ、社員の出社状況などもわかるようにしています。
業務内容やその日の気分によって自らが働く場所を選び、最適な環境でワークできるオフィスでは、社員が自身の能力を最大限発揮でき、生産性を高める効果が期待できます。
【執務エリア】
大空間の中で、エリア分けを明確にするR形状の大きな仕切りを設置。仕切りの抜け感は圧迫感を感じさせず、植栽しているグリーンにより癒しを感じる内装デザインとしています。
【集中エリア】
円形状のオフィスでは「社員の交流」と「個人の集中」を両立しています。円の内側を交流の場、外側を集中の場と考え、コミュニケーションをとる場合は内側に、集中力を高めて業務を行いたい時は円の外側へ移動するなど、アクティブに人の動きを誘導しています。
【集中エリア】
円の外側の集中スペースにはソファー席とデスク席を設け、ソファー席では集中ソロワーク以外に、打ち合わせスペースとしても活用できるようにしました。
デスク席には、着席時に円の内側にある執務エリア側と目線が合わない高さの仕切り、両サイドの仕切りを設置し、適度な籠り空間で集中ワークが可能に。
【集中ミーティングブース席】
円状の執務エリアから少し離れた場所に、集中ミーティングブース席を設置。より集中した環境でミーティングをすることができます。
【ライブラリーカウンター席】
円の外側にライブラリーコーナーを設置することで、情報のインプットや、落ち着いた環境で思考を深める事ができます。
【コミュケーションエリア】
*オープンミーティングエリア
全面ガラス張りの窓から、外の景色を視界にいれ、リラックスした雰囲気で少人数のミーティングから大人数のワークショップまでさまざまな議論を展開することができます。
奥には、階段状のベンチを配置し、それらの議論のオーディエンス席として使える他、休憩・ワーク・打合せなど自然と人が集まる空間を演出しています。
【コミュケーションエリア】
*オープンミーティングエリア
カジュアルな雰囲気でフランクに意見が交わせるよう設計されたリビングライクな空間。
籠り感のあるミーティングブースからオープンミーティングスペース、ソロワークスペースまで、執務スペースとは異なる空間を演出し、モードチェンジやワーカー同士のカジュアルな交流を促す場としても活用しています。
【コミュケーションエリア】
靴を脱いで利用する小上がりの空間は、カジュアルコミュニケーションを促進させます。
好きなスタイルでくつろげるクッションチェアーでは、アイデアも生まれやすく、議論も活性化します。壁は全てホワイトボード。落書きの感覚で楽しくアイデアを創発できます。
【コミュケーションエリア】
*カフェカウンター
カフェカウンターやファミレス席を設置しているコミュニケーションエリアは、社内ミーティング、リフレッシュ、気分を変えたソロワークなど多目的に活用できます。
カフェカウンターを設置すると、座って仕事をしている人と通りすがりの人との視線の高さが合うため、会話のきっかけが生まれやすくなります。
【リフレッシュエリア】
リラックスして休息がとれるよう、リビングライクなソファーとやさしい色調の家具を採用。
【リフレッシュエリア】
*瞑想ルーム 和の空間
靴を脱いで脚を伸ばせる畳の瞑想ルームは、頭をすっきりさせ、仕事の合間のリフレッシュエリアとして活用しています。
【リフレッシュエリア】
* 1階食堂
大きな窓からたくさんの光が差し込む開放的な明るい食堂。
リビングテイストの家具を取り入れることでリラックスできる雰囲気に。
【接客エリア】
リビングライクな空間とゆったりとした大きなソファーが、来訪者をリラックスさせます。ソファーにあるクッションの差し色が空間にアクセントをつけています。
お客様の声
コクヨ様からこの設計提案を頂いた際には,従来の常識では考えられないほどに飛びぬけたものという印象を持ちました。これまで4フロアに分かれていたエンジニアをワンフロアで集約するという方向性はいいものの,専門が多様化する研究員の交流を促しながらも,一方で集中して仕事をしたいという「交流と集中」をどのように両立させるのか,また偶発的な人と人の出会いを生み出す仕組みをどうつくるのかということはとても難題でした。しかしながら「Adventure Field」と名付けた3つの輪がこの難題を見事に解決してくれました。整然かつジグザグに歩いてしまうレイアウトで人と人の出会いを生み,円形の外を集中,円形の中を交流として使い分け,円形の中は人と人の視線が自然に交わるというこのフィールドによって,多くのエンジニアの出会いとコミュニケーションが生まれていると実感しています。移設後のオフィス・サーベイでもワークプレイスサマリー:働きやすさの満足度は97.8%と大幅に改善しました。
このオフィスの3つの輪から,多様な研究員の交流による新しいアイデアと思いもよらない発想によって,ワクワクする「みらい」を創り上げていきたいと思います。