すべての人の満足感を高める世界最大級「音楽アリーナ」の建設

常に妥協せず、より良いものを突き詰める不動産会社の挑戦

株式会社ケン・コーポレーション様は、住宅の賃貸・売買仲介やオフィスビルの賃貸仲介など不動産事業を軸に「貢献を先に、利を後に」という企業理念のもと、付加価値を付けることでより良いモノ・サービスをお客様に提供され続けています。
この度、横浜みなとみらい21地区において世界最大級となる音楽アリーナとインターナショナルブランドホテル、賃貸オフィスビルの建設をされました。今回は、コクヨマーケティングがお手伝いさせていただいた音楽アリーナ「Kアリーナ横浜」の開発を担当されました鳥山 彬弘 様、荒巻 菜生子 様、運営を担当されている小島 隆寛 様にお話を伺いました。

(補足)コクヨマーケティングでは、コクヨ家具はもちろんのこと、社外家具、ベルトパーティション、ゴミ箱、家電、プラ柵、名入れヘルメット等、対応できる限りの商材で、Kアリーナ構築のお手伝いをさせていただきました。

株式会社ケン・コーポレーション

株式会社ケン・コーポレーション 企画部課長 鳥山彬弘 様 企画部主任 荒巻菜生子 様   株式会社Kアリーナマネジメント 小島隆寛 様

所在地 東京都港区西麻布1-2-7
URL https://www.kencorp.co.jp/
業種 不動産業
面積 約16,290坪

Kアリーナ横浜 建設のきっかけを教えてください

(鳥山様)
今回のKアリーナ建設は、2017年横浜市の市有地開発事業者公募に参加したことから始まります。今回の開発エリアでは「観光・エンターテインメント」を軸とした街づくりを目指していました。我々の得意分野としてホテル開発事業とオフィス開発事業がありますが、強みを活かしてエンターテインメントにさらなる付加価値をつけられるのではないかと考え、インターナショナルブランドホテル、賃貸オフィスビルとともに、音楽アリーナ建設の提案を実施しました。

Kアリーナ横浜の概要を教えてください

世界最大級の音楽アリーナ

(鳥山様)
今回開発した、音楽に特化したアリーナである「Kアリーナ横浜」(https://k-arena.com/)は、形状がエンドステージ型と呼ばれる扇形になっており、劇場形式のアリーナです。これは音楽を聴くのに非常に適した形状となっており、全席ステージ方向に向いた客席をつくることで、最適な音響環境を実現することができました。
また、日本国内にあるコンサートが実施されるアリーナは、1万~1万3,000席ほどの規模がほとんどですが、それではワールドツアーを実施するような海外アーティストには少しキャパシティが小さく、海外の一流アーティストを日本に呼べる環境は限られていました。そのため、ニューヨークのマディソン・スクエア・ガーデンやイギリスのマンチェスター・アリーナのような2万席規模のアリーナの開発に至りました。

関わる全ての人の満足度を高めるKアリーナ横浜

(鳥山様)
アリーナを開発する上で、常に意識していたのは「Kアリーナを使う人や来場するお客様が、ストレスなく使用できる、得たいものが得られる場所にしたい」ということでした。

  • アーティストの方々「理想の舞台・ステージをつくること」
  • イベントの主催者や制作会社の方々「効率的に準備ができる、働く環境が整っている」
  • 来場されるお客様「より見やすく、よりよい音楽が聴ける、より楽しめる空間」

というように、また使いたい、また来たいと思っていただけるような場所にするために、常に妥協することなく様々な選択をしてきました。

Kアリーナ横浜のコンセプトや、デザイン上の特徴など教えてください

2万席規模のライブハウス

(鳥山様)
アリーナに関しては「ライブハウス」をテーマにしています。ケン・コーポレーショングループにはライブハウスの運営を行っている会社もあることから、ライブハウスのノリやエッセンスなどをアリーナでも実現したいということで、赤・青・黒・紫を基調とした色使いの内装で、ライブハウスっぽさを演出しています。
また、この規模のアリーナはほとんどが公共施設ですが、Kアリーナは民設民営の施設のため、プロジェクト内では他がまねできないことをやりたいと話していました。ありきたりではない内装をつくり上げることができたと考えています。

使う方々を意識した空間づくり

(荒巻様)
イベントの主催者や制作会社の方々に使用いただく空間は、運営する上でどのように使用していくのか、使い方の検討と合わせて家具の選定を実施しました。部屋ごとに性格付けをしていたので、それに合わせたグレードやテイストを一つ一つ細かく確認し、部屋ごとに選定を進めていきました。
他の施設と比較して、アリーナは、使い方に合わせて家具の移動が頻繁に行われます。アイテム数をいかに少なくして、空間を豊かに見せるかを常に意識していました。

(小島様)
今回、私が家具選定を担当した働く環境には、窓がありません。その中で、いかに仕事がしやすい環境をつくりあげるかを意識していました。空間の内装はジャングルのような木彫やグリーンを意識したところが多いことから、それに合う家具で選定を進めていきました。
アリーナで働く方々は、常に座って仕事をする方がいれば、アリーナ内を動き回って仕事をする方もいて、働き方は様々です。どのような働き方にも合うような形で環境をつくりあげることができました。

苦労した点は何ですか?またそれをどのように乗り越えられたのか教えてください

(鳥山様)
我々にはアリーナ建設の経験がなく、当初はネガティブな声も多く聞かれました。また、2万席規模のエンドステージ型アリーナという、見慣れない、他も経験したことがないアリーナ計画であったことから、開発は難しいのではないかという意見もありました。私自身は、いろいろな方にたくさんの話を聞いて経験値をカバーしていました。㈱ケン・コーポレーションという会社は妥協したものづくりはせず、突き詰めて、より良いものにさらに付加価値を付けて提供しようという社風があります。アリーナにおける、働く環境や舞台設営のコストや時間など、今までのアリーナのあり方を変えて、新しい時代を切り開いていきたいという想いで、取り組んでいました。

Kアリーナ横浜の建設(什器含む空間)で感じておられる効果や予想外の反応(良・悪含め)などありましたら教えてください

(鳥山様)
私は開発担当ですが、今後こちらで考えたコンセプトをいかに運営側に伝え、引き継いでいってもらうか、環境をうまく使ってもらえるかが重要だと考えています。
まだ開業前ですが、我々に対しての期待を強く感じています。アリーナに関しては、多数のアーティストの方々にご予約いただき、公演を予定しておりますし、お客様のご来場も多く見込まれており、会場に期待していただいている証だと認識しています。
アーティスト、主催者・制作会社の方々には使いやすさを体感いただき、「また使いたい」と思っていただける、お客様には音の良さや見やすさを体感いただき、「また来たい」と思っていただける、というのが理想です。


(荒巻様)
施設全体として統一感がある、という声をいただいています。施設として、イメージの統一は大変重要だと認識しているので、その軸がぶれることなく、アリーナ竣工を迎えることができ、大変うれしく思っています。
イベントの主催者や制作会社の方々に使用いただく空間に関しては、空間が完成する前から、コクヨさんには提案をいただいていました。そのため、どんな色の空間になるかイメージを見せ、想像していただきながら、という状況でしたが、家具が納品され、空間全体で見たときに、しっかり統一感のある空間をつくり上げることができたと考えています。


(小島様)
私は運営側なので、多くの声をいただいているのですが「ここで仕事をしてみたい」という声が印象に残っています。かなり細かく、全体の統一感や部屋のグレード・テイストを意識しながら家具選定を進めていったので、開発がつくり上げた内装と家具が現場で合わさり、実際に見て使って、「ここで働きたい」と感じていただけていることが、とてもうれしいです。早くたくさんの方々に使っていただきたいというのが正直な今の気持ちです。

(補足)インタビュー取材は、開業前に実施しております。

コクヨマーケティングをパートナーとして選ばれた理由を教えてください

(鳥山様)
㈱ケン・コーポレーションでは、特に開発案件において、1社と長くお付き合いすることが多く、深く長くお付き合いできるところと一緒にアリーナをつくり上げたい、という想いが根底にありました。
元々コクヨさんとはお付き合いがありましたが、今回数社でコンペを実施し、結果として柔軟なご提案をいただいたことが決め手となりました。事務用品メーカーとして多数の商品ラインナップに加え、社外品までもご提案いただけて、機動力やまとめ力がありました。また、アリーナ開発では変更がとても多かったのですが、その都度迅速にご対応いただいて、最高のパートナーだったと感じています。


(荒巻様)
元々、アリーナとして一辺倒でない提案を要望していたのですが、コクヨさんの提案には一番いろいろな可能性を感じました。オフィスを超えた、新しい提案・新しい景色をつくろうとされている社風と、我々の新しいものが欲しいという部分が合致したと思います。変更がとても多かった中で、嫌な顔一つせず、我々の想いや意図を汲み取りながら対応いただき、非常に助けられました。また、わかりやすい資料を良いタイミングで提示いただけたので、社内での話も進めやすかったです。相談しやすい空気感をつくってくださっていたので、コクヨさんに対して不安に思う瞬間は一度もありませんでした。このプロジェクトに関わらず、今後もお付き合いさせていただきたいです。


(小島様)
家具のことが全くわからない私の意見や発言にも、親身になって受け答えしていただき、希望にもしっかり答えていただいて、大変やりやすかったです。THE CAMPUSに伺った時、「オフィスってこんなに楽しい場所だっけ?」と感じ、見ただけで楽しいと認識できる空間をつくり上げられていることに驚きました。その空間のイメージをそのままアリーナでも実現したいと感じました。実際に採用している部分もあり、相性がよかったと感じています。

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