間仕切りで囲われた会議室や執務室などで音漏れが気になったことはありませんか?
この記事では、オフィスの音問題を解決するコクヨのサウンドマスキングの基本情報からおすすめの設置場所について解説しています。
サウンドマスキングとは
一般的なサウンドマスキングの仕組みとノイズキャンセリングとの違いを解説します。
サウンドマスキングとは
サウンドマスキングとは、特殊な音(マスキング音と呼ばれる)を流すことで、周囲の声や音漏れを気にならなくする技術のことです。音を完全に消す仕組みではなく、漏れ聞こえる音をわかりづらくする効果を目的にします。
例えば、工事現場など音が大きい場所で会話をすると、相手の声が聞き取りにくいと感じたことはありませんか?これは工事現場から出る音が人の声をマスキングしているからです。無意識に聞いている周りの音によって、聞きたい音が聞き取りにくくなる現象を「マスキング効果」といい、サウンドマスキングはこれを利用したものになります。
▼コクヨのサウンドマスキングシステムについて詳しく知りたい方はこちらのページもご覧ください。
ノイズキャンセリングとの違い
イヤホンやヘッドホンに搭載されているノイズキャンセリングもマスキングの一種になります。しかし、ノイズキャンセリングはノイズの周波数と同様の周波数を出して音を打ち消すしくみなので、音を聞き取りにくくする方法はサウンドマスキングとは異なります。
コクヨのサウンドマスキングの4つの特長
コクヨのサウンドマスキングの4つの特長をご紹介します。
コクヨ独自の間接音方式
まずサウンドマスキングを設置する場合、スピーカーから音を出す方法として「直接音方式」と「間接音方式」の2種類あります。
直接音方式は天井に穴を開けて露出型のスピーカーを埋め込みます。施工やマスキング音の調整が容易ですが、スピーカーの直下では音が鮮明に聞こえ、音ムラが大きくなります。
一方、間接音方式は天井内にスピーカーを上向きに取り付けます。音が天井に反射するため直接音方式より音がマイルドになるのが特徴です。コクヨがご提案しているサウンドマスキングは天井(またはOAフロア)内でスピーカー音を反射させる、独自の間接音方式にです。広範囲かつ均一に音を拡散します。スピーカーを取り付けする数も少なくて済みます。
方式 | 設置方法 | マスキング音の広がり方 |
---|---|---|
直接音方式 | 天井に穴を開けて露出型のスピーカーを埋め込む | スピーカーの直下では音が鮮明に聞こえ、音ムラが大きくなる傾向 |
間接音方式 | 天井内にスピーカーを上向きに取り付ける | 天井(またはOAフロア)内でスピーカー音を反射させる、独自の間接音方式で、広範囲に効率的にかつ均一に音を拡散 |
コクヨ独自の間接音方式によるサウンドマスキングシステム
天井(またはOAフロア)内でスピーカー音を反射させる、独自の間接音方式で、必要最小限のスピーカー設置数で広範囲かつ均一に音を拡散します。
オフィスの音問題を解決!
空間に合わせた最適なマスキング音を設計
専任の技術者が現場でマスキング音の設定作業を行うキャリブレーション作業を行います。キャリブレーションにより耳障りな音を抑えた自然なマスキング音となり、最小限の音量で音漏れを防止するマスキング音を設計します。現場で一から作り上げる、コクヨのサウンドマスキングにおける最大のこだわりです。
オフィスの美観を損なわない
コクヨの間接音方式は、スピーカーを人の目に触れない天井(またはOAフロア)内に設置します。スピーカーが露出することもなく天井に穴をあけることもないので、オフィスの美観を損なうことはありません。また、オフィスのレイアウトを変更する際は、スピーカーの移設が可能です。
短工期で施工が可能
コクヨのサウンドマスキングは200㎡以内であれば1日で設置できます。休日の間に導入できます。
サウンドマスキングの注意点
サウンドマスキングの注意点を解説します。
そもそも騒音の大きさは変わらない
サウンドマスキングはあくまで音を気にならなくする仕組みであり、対策したい音を小さくしたり消したりするものではありません。この仕組みを理解していないとサウンドマスキングを導入したあと、音が聞こえることに違和感があるかもしれません。導入前にサウンドマスキングをコクヨのショールームやライブオフィスで体感してみましょう。
【法人限定/事前申込制】コクヨのライブオフィス(オフィス見学)のお申し込みはこちらから
サウンドマスキングを設置するおすすめの場所
サウンドマスキングの導入する際におすすめの設置場所をご紹介します。
▼コクヨのサウンドソリューション導入事例を詳しく知りたい方はこちらのページをご覧ください。
会議室・応接室
間仕切りで囲われた会議室や応接室で、隣室の会話が気になったことはありませんか?
サウンドマスキングを導入すると会話に集中して、つい声が大きくなってしまってもマスキング音が声をカバーしてくれるので隣室に会話の内容が聞こえにくくなります。
サウンドマスキングのマスキング効果で機密性の高い空間がつくれます。
▼会議室の音漏れ対策について詳しく知りたい方はこちらの記事をご覧ください。
来客スペース
仕切りのないオープンな来客スペースの場合、サウンドマスキングを導入するとマスキング効果で周囲会話は気になりにくくなります。
反対にシーンとした話しづらい雰囲気でも、マスキング音のおかげで自然と会話がしやすい雰囲気がつくれます。
オープンエリア
周囲に遮るものがなく、声が遠くまで聞こえてしまうオープンな空間は社員の集中力が遮られがちです。サウンドマスキングを導入するとマスキング効果によって会話の聞き取れてしまう範囲や、それによる集中粗大の影響範囲を小さくすることができるのでオープンな場でも目の前の業務に集中できる空間になります。広いスペースにありがちな会話がしづらいシーンとした雰囲気もマスキング音によって重い雰囲気にはなりません。
▼オフィスのオープンスペースの設置方法や事例について詳しく知りたい方はこちらの記事をご覧ください。
執務エリア
執務エリアは周囲の会話やPC操作音だけでなく、最近ではWEB会議の声の音漏れのせいで集中しづらい環境になりがちです。サウンドマスキングを導入するとマスキング音によって音の影響範囲が小さくなるので、目の前の業務に集中できる空間になります。
病院や窓口業務など
診察室の壁やドアが薄いと患者様が音漏れを気にして悩みを相談しづらくなるかもしれません。サウンドマスキングを導入すると診察室の外にいる第三者には会話の内容まで聞き取りにくい状態になるので患者様のプライバシーが守られた空間になります。
また、受付窓口にもサウンドマスキング導入はおすすめです。受付窓口のような仕切りの無いオープンな空間でもマスキング効果によって会話が聞き取れる範囲を小さくすることができますので、プライバシーに配慮した環境の構築が可能となります。
スポットサウンドマスキング
周囲に遮るものがないオープン空間の音環境が気になる場合には、スポットサウンドマスキングもおすすめです。スポットサウンドマスキングは、取り付け工事不要※かつアンプ内蔵のため簡単に設置ができます。リモコンでマスキング音やボリュームを設定できるため、空間に合わせて快適な音環境をつくることができます。※電源工事は必要です。
スポットサウンドマスキングは、スピーカーの直下では音が鮮明に聞こえ、空間における音のムラができてしまう直接音方式ではなく、均一に音を拡散できるコクヨ独自の間接音方式を採用しています。従来のサウンドマスキングでは天井(またはOAフロア)内に設置していましたが、オープン空間でスポット的に導入することを想定し、露出型スピーカーの仕様で同様の音質を実現しています。
まとめ
サウンドマスキングとは、「サウンドマスキングとは、マスキング音と呼ばれる特殊な音を流すことで、声や音漏れを気にならなくさせる現象のことです。音を完全に消す仕組みではなく、漏れ聞こえる音をわかりづらくする効果を目的にします。まずはコクヨのライブオフィスでサウンドマスキングをぜひ体感してください。
コクヨマーケティングでは、年間25,000件以上の豊富な実績から、お客様の働き方に合わせた空間提案が可能です。オフィス移転はもちろんのこと、移転後のオフィス維持・運用に至るまで、ワンストップでサポートします。コクヨ社員が実際に働くオフィス体感いただける「オフィス見学会」も実施していますので、気軽にお問い合わせください。
オフィス移転・改装レイアウトの課題を解決します