デスクの整理整頓方法|デスク整理を始める前に確認したいポイントや7つの整理術を紹介

オフィスで使うデスクの整理整頓は、コストをかけずに手軽にできる業務改善のひとつです。

デスクが常に散らかった状態で仕事をしていると、必要な書類を探すのに時間がかかったり、重要な書類を紛失してしまったりといった大きなミスにつながるリスクがあります。

この記事では、主に固定席で働くオフィスワーカーの方を対象に、デスクを整理整頓するメリットや具体的な整理方法などをご紹介します。

最後に一部、フリーアドレスのデスク整理術もご紹介します。
オフィスの環境を改善し、よりスムーズに業務を進めるためにお役立てください。

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デスクを整理整頓するメリット

デスクの整理整頓をすると、どのようなメリットがあるのでしょうか。ここでは、具体的なメリットについて解説します。

仕事に集中しやすくなる

デスクが整理整頓されていると、目の前の作業に取り組む際に集中しやすくなります。意識していなくても、脳は目に入るすべての物から情報を得ています。デスクのうえに余計な物が多くあると関係ない情報まで入ってくるため、気が散る可能性が高まります。

デスクを常にきれいに片付けておくことで、集中力を高め生産性を上げることができるでしょう。

物を探すことがなくなり時間を節約できる

1人の従業員が書類を探すのに使っている時間は、1日あたり約20分※だといわれています。1年で考えれば、何と約80時間も書類探しに時間を割いていることになります。
デスクが片付いていなければ書類が見つかりにくいため、探すための時間も多くかかるでしょう。
また、デスク上が散らかっていると作業スペースが狭くなるため、業務効率悪化を招く一因となります。

※コクヨ調べ(2017年):1週間に紙書類を探す行為に要している平均時間1.7時間から算出。(週に書類を5日以上検索する有職者1,031名を対象)

仕事の処理能力を高めることにつながる

常にデスク周りを整理整頓する習慣がつけば、必要な情報を合理的に取捨選択するための判断力も身につきます。
仕事の処理能力がアップし、業務でも活かせる可能性が高いでしょう。

整理整頓されていると予定通りに仕事を進めやすくなるため、仕事が思うように進まないといったストレスを抱えることなく業務にあたることができます。
気持ちにも余裕が生まれ、円滑な業務遂行につながるでしょう。

デスク整理を始める前におさえておきたい4つのポイント

デスクの整理整頓をする前に確認しておくべき4つのポイントについて解説します。

ポイント1:整理整頓の基本は「捨てる」こと

整理整頓をするためには、不要な物を処分することが基本です。
まずは、いる物といらない物を分別する作業から進めましょう。

例えば、書類の要不要を選別する際には、「ナレムコの法則」という考え方を用いると判断に迷うことなく迅速に仕分けをすることができます。

古い統計ですが、米国のナレムコ(NAREMCO;National Records Management Council)と略称で呼ばれる国際記録管理協議会が、1946年に発表した統計によると、作成・収集後、半年経過した書類の利用率は約10%、1年経過するとわずか1%である、という結果がでています。

つまり、作成・収集後1年経過している書類は、99%廃棄しても問題ないということです。ただし、保存年限を決めている書類で、その途中段階の文書や、まだ継続して使用している文書は対象外とします。

ポイント2:使った物を置きっぱなしにしない

整理整頓された状態を維持するには、普段のデスクの使い方にも注意が必要です。デスクで作業した後は物を置きっぱなしにせず、必ず片付ける習慣をつけましょう。
使ったらすぐに元の場所に片付けるように徹底すれば、整理整頓された状態を保つことができます。いつでも作業しやすい環境を維持しましょう。

ポイント3:物の定位置を決めておく

使った物をすぐに片付けるためには、あらかじめ物の定位置を決めておくのがおすすめです。定位置が決まっていれば、その都度考えなくてもすぐに元の場所に戻すことができます。

トレイや引き出し用の仕切りを活用し、デスク周りで使用する物をどこに置くか決めましょう。戻し忘れを防止するためにも役立ちます。

ポイント4:終業時に整頓する習慣をつける

デスクは毎日使う場所であるため、整理整頓をする習慣づくりが重要です。
毎日の終業時にデスクを整理し、デスク上に何も無い状態で帰ることをルール化しておくことで、毎日デスク周りをリセットできます。
また、始業時もスムーズに仕事を始めることができますし、書類や記録媒体などの放置による情報漏えい防止にもつながります。

フリーアドレスを導入しているオフィス

【デスクの整理整頓術その1】書類は内容ごとに分類・整理する

ここからは、固定席の方におすすめの具体的なデスク整理術をご紹介します。

デスクの整理整頓で一番に挙げられる悩みは、書類の整理に関することです。
そのため、書類をどのように管理するかは、デスクの整理整頓において非常に重要な課題です。しかし、書類は意識して整理しないと、どんどん増えていってしまいます。

書類をきちんと管理し、デスクを使いやすく整理整頓された状態を維持するためには、専用のファイリングツールを活用するなどの工夫することが大切です。

案件ごとにファイリングし、見出しを付ける

書類をスムーズに探すには、例えば「案件ごとに書類をクリヤーホルダーに入れて、クリヤーホルダーに見出しを付ける」といった対策が非常に効果的です。
書類の種類や重要度にあわせて見出しを分けることで、ひと目で必要な書類がどこにあるかわかります。

付箋を使って簡単に見出しを付けることができるクリヤーホルダーも発売されていますので、書類整理にお悩みの方は、そういったものを活用しながら自分にあった整理方法を取り入れてしましょう。

オフィスの整理術 デスク上の書類編|コクヨマーケティング

【デスクの整理整頓術その2】その日使う資料や普段使う物はデスク上に出す

その日に使用する資料は、あらかじめデスクの上に出しておくことで、必要な書類をスムーズに取り出すことができます。

ただし、書類をデスク上に出す際は、平積みにすると作業スペースの圧迫や検索性の低下につながりますので、ファイルボックスなどを利用し「立てて置く」ことをおすすめします。

デスク上の書類を立てて管理するファイルボックス

【参考商品】コクヨ KATASU

また、業務で頻繁に使用する文具類も同様に、デスク上に「立てて置く」ことができるペンケースやポーチを活用することで、机上面を有効活用することができると共に、必要な時にすぐに取り出すことができます。

デスク上に散らばる文具を立てて収納するペンケース

【参考商品】コクヨ ツールペンスタンド〈Haco・biz〉

【デスクの整理整頓術その3】引き出しの1段目に文具の定位置をつくる

デスク上に出さない文具は、引き出しの1段目を収納の定位置にましょう。必要最低限のものに厳選した上で、下の写真にあるような、型抜きシートを活用することで、「使用したら元の場所に戻す」ということを習慣化し、整理整頓された状態を保つことができます。

引き出しの中の文房具がきれいにかたづいている

【参考商品】カウネットオリジナルツール管理シート

 【デスクの整理整頓術その6】引き出しの2段目は、不定形物を入れる

引き出しの2段目は、通勤バッグやひざ掛けなどの不定形物を収納します。
デスク上に出したペンケースやポーチを収納するスペースも確保しておきましょう。

【デスクの整理整頓術その5】3段目の引き出しはファイルボックスを使って書類を入れる

引き出しの3段目には、書類を収納します。ファイルボックスを活用して整理することで、必要な書類をすぐに取り出すことができます。
引き出しの手前から、使用頻度の高い順にファイルボックスを収納していきましょう。

また、帰宅時に「デスク上に置いたファイルボックスを収納するスペース」を空けておくことも忘れないようにしましょう。

書類がきれいに収納してある引き出し

フリーアドレスのデスク整理方法

ここからは、フリーアドレスにおけるデスク整理術をご紹介します。
フリーアドレスには、固定席にあるような引き出しがありませんので、フリーアドレスに対応したツールの導入やルールを検討する必要があります。

フリーアドレスを導入しているオフィス

フリーアドレスのデスク整理には、「移動式のワゴン」を使う

フリーアドレスのデスクには、荷物をしまうのではなく、使うものをすっきりと「置く」ためのフリーアドレスに配慮したワゴンを使用しましょう。
オフィススペースを圧迫することなく、広い作業スペースを確保することができます。

デスク横のワゴン

「カバンフック」を付ける

フリーアドレスの場合、通勤カバンを置く場所も考えなくてはなりません。
先程、ご紹介した移動式ワゴンにカバンを置くのもおすすめですが、移動式ワゴンを置くスペースがない場合には、デスクやイスにカバン用のフックを付ける方法もあります。
フックを付けると、従業員のカバンを置く専用のスペースを設ける必要がなく、省スペースで保管できるため便利です。

カバンフックは、デスクやイスにオプションパーツとして、フックを取り付けられるタイプもあります。
また、デスクの脚がスチール製の場合は、脚にマグネット製のフックを取り付け、カバンフックとして使用する方法もあります。
マグネットフックは、カバンの重量に耐えられるよう、磁力が強力なタイプの商品を選びましょう。

また、スチール製品でも素材の配合によってマグネットが付かないケースもあります。事前にマグネットが付くのかどうか調べてから設置を進めましょう。

オフィスで使えるカバンフック

フリーアドレス用の持ち運びバッグを使う

デスク上を整理するためには、社内で使用する持ち運びバッグを用意するのもひとつの方法です。
従業員は、パソコンや書類などを自分のロッカーから持ち運びバッグへ移動させて業務に取り組みます。仕事を進めるために必要なアイテムをすべてバッグにまとめられるため、デスクで作業しているときも散らかりにくいというメリットがあります。

オフィスで使えるモバイルバック

また、書類が多い場合は、取って付きのファイルボックスと併用することをおすすめします。

持ち運びのしやすさは勿論のこと、「見出し付きのクリヤーホルダー」と一緒に使用することで、無駄な書類を増やさず、常に整理された状態を維持することができ、フリーアドレスでの書類管理をストレスなく行うことができます。
また、先述の固定席デスクの整理術でもご紹介したとおり、ファイルボックスを使って、書類をデスク上に“立てて置く”ことで、検索性が向上するとともに、机上面を広く使用することができます。

デスクやロッカーに収納してあるファイルボックス

フリーアドレスで失敗しないための、書類の管理方法について | コラム | オフィス移転・レイアウト・デザイン | コクヨマーケティング
フリーアドレスで荷物の収納はどうする?事前にチェックしておきたいサポートツール | コラム | オフィス移転・レイアウト・デザイン | コクヨマーケティング

クリーンデスクをルール化する

外出や会議等で長時間席を離れる時は、荷物を置いて席を占有することなく、次の人がデスクを使用することができるよう、デスク上には何も無い状態にすることをルールとして設けるとこで、整理整頓された状態を維持することができます。

きれいにかたづいているオフィスのデスク

クリーンデスクについて詳しく知りたい方はこちらのページをご覧ください。

クリアデスク・クリアスクリーンとは?定着しにくい理由や対処方法も解説 | コラム | オフィス移転・レイアウト・デザイン | コクヨマーケティング

まとめ

デスク周りを常に整理整頓された状態に保つためには、書類をファイリングしたり、終業時はデスク上を何も無い状態にして帰ることをルール化したりなど、ツールやルールを駆使しながら、習慣化することが大切です。

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