パーテーションは大きく「設置型」と「施工型」に分けることができ、選ぶ種類や素材によって費用が大きく異なります。また、オフィスビルの規約(B工事などの工事区分)によっても総額や発注先が変わるため、Webサイト上で一概に具体的な費用を提示しにくいのが実情です。
この記事では、設置型と施工型それぞれのメリット・デメリット、種類や選び方に加え、費用を検討する際の重要なポイントについて解説します。オフィスの目的や用途に合わせた最適なパーテーション選びの参考にしてください。
設置型パーテーションのメリット
設置型パーテーションとは、工事が不要で簡単に設置や移動ができる置き型の仕切りを指し、例えばデスクトップパネルやローパーテーションなどがあります。設置型パーテーションのメリットについて解説します。

設置型パーテーションの種類や事例についてはこちらのページで詳しくご紹介しています。
集中できる環境をつくることができる
机上に設置するデスクトップパネルを使うことで、周囲の音や視線を気にせずに集中できる環境をつくることができます。防音素材のデスクトップパネルを選ぶことで、Web会議にも対応ができるでしょう。

簡易的に場を仕切ることができる
社内向けの打ち合わせブースのように、軽く仕切りたい場合はローパーテーションがおすすめです。また、収納の場所を取らない折りたたみタイプもあるので、目的に応じて選ぶとよいでしょう。

個室や半個室ブースの種類や選び方についてはこちらのページで詳しくご紹介しています。
費用をおさえることができる
設置型ローパーテーションは工事期間の日程計画が必要なく、費用をおさえることができます。設置後に工事なしで移設することができるため、レイアウトに応じて変えることができます。但し、レイアウトによっては追加部材が必要になることもあるため、事前に確認するとよいでしょう。
設置型パーテーションのデメリット
設置型パーテーションのデメリットについて解説します。
コミュニケーションがとりづらくなる
例えばデスクトップパネルを設置することで視線をさえぎってしまうため、コミュニケーションがとりづらくなると言われています。また、高さがあるデスクトップパネルを設置すると圧迫感がでてしまいます。
機密性が低い
ローパーテーションは天井まで届かないため、機密性が低いデメリットがあります。音や話声が周囲にもれやすい点に配慮しなければなりません。来客エリアに設置する場合は、情報が漏洩する恐れがあるため、注意しましょう。
施工型パーテーションのメリット
施工型パーテーションは間仕切とも言われ、天井まで高さがある工事を必要とするタイプを指します。どのようなメリットがあるのでしょうか。以下で、解説します。
防音性や遮音性に優れている
施工型パーテーションは防音性や遮音性に優れています。但し、素材や厚みによって遮音性が異なるため、目的にあわせて選ぶとよいでしょう。例えば、役員室や機密性の高い会議を行う場所ではロックウールなどの吸音材をいれると、音漏れを防ぐのに効果的です。設置位置によっては天井設備や消防設備の移設や増設が必要です。また所轄の消防署への届け出も必須になるため、事前に確認しましょう。

施工型パーテーションのデメリット
再利用ができ、防音性や遮音性に優れている施工型パーテーションですが、デメリットもあります。以下で詳しく解説します。
工事期間が必要になる
施工型パーテーションを設置する際には、工事をする期間が必要になります。設置する場所によっては、事前に天井設備や消防設備の移設や増設をしてから、施工型パーテーションの設置になります。事前に工期を確認してスケジュールを立てる必要があります。
ビルの規約(工事区分)により費用が大きく変動する
施工型パーテーションは設置型に比べて費用がかかりますが、最大のポイントはビルの「工事区分」です。
天井や床、ビルの設備(空調・消防)に影響を与える工事の場合、ビル管理会社が指定する業者でしか施工できない「B工事」扱いになるケースが多々あります。B工事になると、借主側が自由に施工業者を選べず、ビルの指定価格となるため、一般の相場よりも費用が高くなる傾向があります。
そのため、施工型パーテーションや造作壁を検討する際は、見積もりを取る前に「どの工事がB工事(ビル指定)になり、どこからがC工事(自社手配)になるか」をビル管理会社へ必ず確認しなければなりません。
オフィスビルの工事区分についてはこちらのページで詳しくご紹介しています。
施工型パーテーションの種類
施工型パーテーションはさまざまな素材があります。それぞれ特徴について、以下で解説します。
スチールパーテーション
スチールパーテーションは、オフィスで多く利用されています。遮音性や防音性が高いだけでなく、セキュリティ性に優れていることもあり、会議室や休憩室などに適しています。スチールパーテーションはデザインが豊富で、仕切りの上部が空いているランマオープンや一部ガラスなどがあります。

パーテーションの種類や設置事例についてはこちらのページで詳しくご紹介しています。
ガラスパーテーション
ガラスパーテーションはガラス製で、デザインの高いものが多くあります。例えば、ガラスを積み重ねる段積みや1枚ガラスなどがあります。役員室などに導入することで開放的な空間にすることができます。プライバシーや情報漏洩が気になる場合は曇りガラスのようなデザインシートを貼るとよいでしょう。但しガラスは、スチールタイプに比べて音を通しやすいため、用途に合わせてダブルガラスなど遮音性に考慮したものを選ぶとよいでしょう。
ガラスパーテーションについてはこちらのページで詳しくご紹介しています。

アルミパーテーション
アルミパーテーションはアルミ製で、スチールやガラスに比べて価格が安いです。例えば、倉庫や更衣室などのような社員しか出入りしないバックスペースに採用することで費用を押さえることができます。但し、遮音性が低いため目的に応じて選択するとよいでしょう。
造作壁
軽量鉄骨(LGS)で骨組みを作り、石膏ボードを貼ってクロス(壁紙)や塗装で仕上げる「建築工事」による壁です。パーテーションの「製品」を組み立てるのとは異なり、形状やデザインの自由度が非常に高く、遮音性にも優れています。ただし、工期が2〜3週間程度かかるほか、ビルによってB工事扱いになる可能性が非常に高いため、事前の工事区分確認が必須となります。
オフィスにおけるパーテーションの役割
オフィスにおけるパーテーションには、どのような役割があるのでしょうか。以下で、解説します。
空間や導線をつくる
パーテーションを設置することで、空間や導線をつくることができます。会議室やリフレッシュルームなどのスペースをつくることで社員が快適に働けると言われています。一方で個室を多くつくると開放感の少ないオフィス空間になってしまいます。自社の働き方にあわせてレイアウトを検討するとよいでしょう。
プライバシーを確保する
オフィスには社員が集中して作業できるスペースや、機密性の高い会話をするための空間が必要です。視線を遮ることができるパーテーションはセキュリティ対策に有効と言われています。また、遮音性に考慮した会議室を設置することで安心して機密性の高い会話をすることができるでしょう。
コクヨおすすめのパーテーション
おすすめのパーテーションをご紹介します。
設置型パーテーション
FLEXCELⅡ[フレクセル2]
連結金具を内蔵したシンプルなパーテーションです。
素材のバリエーションが豊富で、クロスやガラス、スチール、木目調などから選べます。
また、カラーやサイズ展開も広く、用途や自社のインテリアに合ったパーテーションを選ぶことができます。

fore〔フォーレ〕
音環境に配慮した吸音効果のあるパネルブースです。音漏れが気になるリモート会議なども快適に行える音環境と、多様なブースバリエーションで、思い通りのワークシーンを実現します。

施工型パーテーション
プランナーウォール21
豊富な仕上げやバリエーション、高いカスタマイズ能力で、幅広い空間づくりが可能です。ホワイトボードシートやクロス貼りなどの表面材や、ガラス連装/横目地タイプやブラインド内蔵など、豊富なバリエーションをご用意しているため、壁を有効に使って機能的な会議室を作りたい 企業の特徴を色などで上手くコーディネートしたい場合などにおすすめです。

プランナーウォールVT+
高い加工技術で凹凸を極力なくしたシンプルかつフラットなデザインが特徴の間仕切りです。

パーテーション納入事例
快適なオフィス空間は、パーテーションによってつくられます。ここでは、企業の設置事例をご紹介します。
ガラスパーテーションを採用しつつ、デスクトップパネルを設置し、情報漏洩と風通しのよいオフィスを実現
マツダジャパン株式会社様は、ガラスパーテーションを取り入れたオフィスづくりをされました。他部署から経理担当者の手元を見えにくくするためにデスクトップパネルを設置し、情報漏洩を防いでいます。手元は見えにくくしたものの、お互いの顔が見える風通しのよい空間を実現したため、社員同士の安心感が高まり、コミュニケーションが取りやすい環境となりました。

オフィスに新しい発見やアイデアが生まれる創造拠点としての役割をもたせる
株式会社サクラクレパス様は、研究事務室にガラスパーテーションを設置しました。ガラスパーテーションは光を通すため研究事務室のなかの様子がわかり、空間を仕切りつつもオフィス内を明るく広々とした印象にしています。パーテーションにあるカラフルなクレパス形状の飾りが、さりげないアクセントとしても活用しています。

ショールーム併設型オフィスで従業員が夢中で仕事を楽しめる空間を構築
ブラザー販売株式会社様は、応接会議室にガラスパーテーションを設置して、個別の空間をつくりました。ガラスによる開放的な空間の演出や、ブラインドによって機密性が向上することで、打ち合わせの内容に応じて会議室を使い分けられています。同社の会議室の利便性が向上し、従業員が安心して会議を行えるようになりました。

まとめ
パーテーションの設置費用は、選ぶ素材(アルミ・スチール・ガラスなど)だけでなく、「ビルの指定業者による工事(B工事)が必要か」「消防・空調設備の改修が必要か」というオフィスの個別条件によって大きく左右されます。そのため、Web上の一般的な価格表だけで予算を組むのは難しく、事前の現地調査とビル規約の確認が不可欠です。
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