厚生棟の改装で働きがい向上を実現!快適な空間づくりのポイント

生産拠点における厚生棟は、移転の機会がほとんどない自社施設であることが多く、働く環境を見直す機会も限られているのが現状です。また、竣工当時の働き方に合わせた設備のまま維持され、現在の多様な働き方にアップデートされていない例も多く見受けられます。
しかし、経年劣化による傷みや、働き方・従業員のニーズの変化、または採用活動や定着率に課題があるときは、働き方の見直しや改装に着手する最良のタイミングです。
この記事では、厚生棟の改装がもたらすメリットや、働きがいを高める空間づくりのポイントについて詳しく解説します。ぜひ、快適な厚生棟づくりの参考としてご活用ください。

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なぜ今、生産拠点における厚生棟の改装が必要なのか?

厚生棟の改装が必要とされる背景を解説します。

工場

従業員の満足度向上と健康維持がもたらすメリット

従業員の健康や会社への満足度は、仕事の成果に直結します。現状の厚生棟が暗く、狭く、老朽化している状態である場合、従業員は休憩時間に十分に体を休めたり、気分転換を図ったりすることができません。疲れがたまれば、現場での作業の精度や集中力に影響が出る可能性が考えられます。結果、仕事の効率が下がり、大きな事故につながる危険も高まります。

改装により、ゆったりとくつろげる「オフィスラウンジ」などの快適な空間を提供することは、 従業員が「会社から大事にされている」と感じる機会となり、働く意欲の向上に寄与すると考えられます。これは、 健康の維持や、従業員同士の交流が活発になることを通じて、長期的に会社の安定した成果に結びつくことが期待できます。

アイモバイル様のラウンジスペース

採用競争力強化と企業イメージ向上に果たす役割

古くて魅力のない施設は、採用活動におけるマイナス要因になりかねません。また昨今では「本社オフィスとの環境格差が広がり、リクルートにも影響が出てきている」という声も少なくありません。

快適性を備えた厚生棟は、採用面接において「従業員を大切にする会社」というポジティブな企業イメージを伝え、優秀な人材の獲得促進につながるでしょう。また、既存の従業員の会社への誇りも高めることで、離職率の低下に寄与する可能性が高まります。

生産性向上に貢献する厚生棟づくりのポイント

一人ひとりが心地よく過ごせるための工夫を積み重ねることは、社員のモチベーション向上や、活気ある職場づくりへと繋がります。ここでは、理想的な厚生棟を実現するために意識したいポイントをご紹介します。

社員食堂を楽しく居心地の良い空間に

社員食堂を、社員にとって楽しく居心地の良い場所に変えてみませんか。食堂を単なる「食事をする場」から多目的なスペースとして利用できるように設計することによって、コミュニケーション活性化のための空間としての有効活用が可能となります。

社員食堂レイアウト_2

オフィスガイドブックvol.11より抜粋

座席バリエーション例

社員食堂レイアウト

A:イベント・セミナー

社内外のイベントにも利用できます。

カフェ気分でワーク

C:カフェ気分でワーク

社内でも気分を変えて仕事ができます。

社員食堂レイアウト

B:ソロワーク

食事の際も、一人で気兼ねなく過ごせます。

ミーティング席

D:ミーティング

会議室を確保しなくても気軽にミーティング。

社員食堂のレイアウト事例はこちらの記事で詳しくご紹介しています。

おしゃれな社員食堂レイアウト事例とデザインのポイント | コラム | オフィス移転・レイアウト・デザイン | コクヨマーケティング

ON/OFFの切り替えを促す「オフィスラウンジ」

生産拠点では、勤務時間のほとんどを施設内で過ごすことも少なくありません。そのため、仕事の合間にうまく気分転換を図ることが難しいという課題を抱えているケースが多く見受けられます。

この課題を解決する鍵となるのが、仕事から離れて心身をリセットできる「オフィスラウンジ」の活用です。

執務スペースとは一線を画す落ち着いた内装デザインや家具を取り入れることで、自然と気持ちが切り替わる環境を整えましょう。周囲を気にせずゆったりとくつろぎたいときや、活発なコミュニケーションによる気分転換など、ラウンジに求められる役割は多岐にわたります。その時の目的に合わせ、社員が自ら最適な場所を選択できる自由なレイアウトが、組織の活力を生み出します。

快適なオフィスラウンジのポイント

気分転換を促進する空間

執務室とは雰囲気を変え、落ち着いた照明を取り入れることで、仕事と休憩の切り替えを促します。社員が心身ともにリラックスし、しっかりと活力を取り戻せる環境を整えます。

オフィスラウンジ

多様な居場所の選択

一人で静かに休息する場所や、気分転換を兼ねた会話ができる場所など、その時の目的に合わせて自由に席を選べるレイアウトを導入します。

一人掛けの席から他人数の席まで様々なバリエーションを持たせる

オフィスラウンジに関する詳しい情報はこちらをご覧ください。

【事例】オフィスラウンジとは?基本レイアウトや空間づくりのポイントを紹介 | コラム | オフィス移転・レイアウト・デザイン | コクヨマーケティング

会議から研修まで対応する多目的スペース

会議や研修、イベントなど、その時々の用途に柔軟に対応するためには、容易にレイアウトを変更できる可変性の高い家具の導入が有効です。

レイアウト変更の容易性

利用人数や目的に応じたレイアウト変更をスムーズに行うには、家具の「動かしやすさ」が重要なポイントとなります。

例えば、天板を広げたままの状態でスムーズに水平移動ができるデスクや、デスクとチェアが一体となった機動性の高い家具などは、設営の手間を最小限に抑え、空間の自由度を格段に高めます。

会議用テーブル

▲1人あたりW1200のテーブルを採用。テーブル付のチェアを組み合わせることでPC携帯での大人数での会議でも使用可能に。

オールインワン

▲メモ台と収納が一体型になったチェア

ロッカールームの改善で従業員満足度と快適性を向上

快適な厚生棟の実現には、従業員の毎日のストレスを軽減するための、細やかな配慮も大切です。

快適なロッカールームのポイント

ロッカールームの改善

パウダーコーナーを完備するなど、清潔で使いやすいロッカースペースは、特に従業員の満足度と安心感につながります。

ロッカールームにパウダーコーナーを完備

▲パウダーコーナーと仮眠にも利用可能なベンチソファ席を設置

ロッカールーム

▲衛生面に配慮し、ロッカーの前にすのこを設置

ロッカーの運用においては、鍵の紛失や異物混入のリスクを最小限に抑えるため、従来のシリンダー錠に代わりダイヤル錠の採用が一般的となっています。

また、大規模な更衣室では、自分のロッカーの位置を直感的に判別しやすくする工夫として、ロッカーの色を単色で統一せず、複数のカラーを組み合わせる事例が増えています。意図的に異なる色を配置することで、利便性と視覚的な美しさを両立させています。

ロッカー

厚生棟改装プロジェクトを成功に導くための進め方

理想的な厚生棟の改装を形にするためには、全体の流れを正しく把握し、着実に進めていくことが欠かせません。
ここからは、プロジェクトを成功に導くための5つのステップをご紹介します。

Step 1: プロジェクトの目的を定義し、従業員の「声」から課題を洗い出す

まず、「なぜ改装するのか」というプロジェクトの目的を明確にします。「従業員の働きがいを向上させたい」「採用競争力を強化したい」など、具体的なゴールを設定しましょう。この段階で最も重要なのは、従業員を巻き込むことです。アンケートやヒアリングを実施し、現状の課題を当事者の視点から洗い出します。
客観的なデータで課題の優先順位をつけたい場合は、コクヨの働く環境診断サービス「はたナビ プロ」の活用も有効です。様々な項目への「重要度」と「満足度」のギャップを可視化し、取り組むべき課題を明確にします。

コクヨの働く環境診断「はたナビ プロ」の詳しい情報はこちら

コクヨの働く環境診断 はたナビ プロ | オフィス移転・レイアウト・デザイン | コクヨマーケティング

Step 2: 新しい空間のビジョンを描き、計画を具体化する

目的と課題が明確になったら、新しい空間の具体的なイメージを固めていきます。他社の事例を参考にしたり、実際にオフィスを見学したりすることで、アイデアを広げましょう。図面だけではわからない使い勝手や雰囲気を感じ取ることができます。あわせて、プロジェクトの予算とスケジュールもこの段階で策定します。

名古屋ライブオフィス

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Step 3: プロの視点を取り入れ、デザインを現実の形にする

策定した計画を、専門のパートナー企業と共に具体的なデザインに落とし込むフェーズです。従業員のニーズとプロジェクトの目的を満たす設計プランを練り上げます。プランが確定したら、内装や設備の更新といった実際の工事に着手します。

Step 4: 新しい働き方を共有し、スムーズな利用開始を促す

新しい厚生棟のオープン前には、必ず社員向けの説明会を実施しましょう。新しい空間のコンセプトや利用ルールを事前に共有することで、従業員の期待感を醸成し、スムーズな利用開始を促します。特に、多目的化した食堂やオフィスラウンジなど、これまでにない新しい「過ごし方」を可能にするスペースについては、その活用方法を丁寧に説明することが重要です。

▼オフィス運用ルールの策定の参考に

オフィス運用ルールフォーマット | 資料ダウンロード | オフィス移転・レイアウト・デザイン | コクヨマーケティング

Step 5: 完成後の品質を確認し、継続的な改善サイクルを回す

工事完了後、発注通りの品質や仕様で完成しているかを確認するための最終検査(施主検査)を行います。そして、引き渡し後も定期的に従業員アンケートなどを実施し、使い勝手に関するフィードバックを収集しましょう。その結果を基に改善を重ね、理想の厚生棟へと継続的に「アップデート」していく姿勢が大切です。

オフィスカイゼン委員会スタートアップガイド | 資料ダウンロード | オフィス移転・レイアウト・デザイン | コクヨマーケティング

まとめ

厚生棟の改装は、単なる設備の更新ではなく、従業員の働きがいと定着率を高める上で重要な施策です。快適な厚生棟は、従業員の健康維持と働く意欲の向上に貢献します。また「従業員を大切にする会社」という良いイメージを伝え、優秀な人材の獲得や定着率の向上にも欠かせない要素です。ぜひ本記事を厚生棟リニューアルプロジェクトを進める際の参考としてご活用ください。

コクヨマーケティングでは、営業を中心に、設計や施工管理など各工程に対し専門スキルをもったプロフェッショナルメンバーがチームで対応いたします。 「オフィス改装の進め方がわからない」「専門知識がないため不安」などございましたら、是非お気軽にお問合せください。

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よくあるご質問

オフィスのリニューアルに関して

社内のレイアウトを変更したいのですが、現状図がありません

正確なレイアウト設計を行うため、直接現場へお伺いして実測し、現状図を作成いたします。OA機器、サーバー、電話交換機の配線状況や、家具配置の安全性なども考慮した上で、現状図作成から変更図の作成も可能です。

業務を続けながら施工してもらうことは可能ですか?

ご依頼の内容によって異なります。家具の移動や配線工事であれば、業務を続けながら施工を行う事が可能です。
造作やパーティションの解体など、工具の音が大きく、作業スペースが必要な場合は、ビル管理と調整しながら、土日や夜間を利用して安全に施工を行います。お客様ごとに詳細なお打ち合わせをし、最適なスケジュールをご提案いたします。

どのくらいの費用がかかりますか?

リニューアル費用は、オフィスの現状や、お客様の解決すべき課題、目指す働き方によって、大きく異なります。
コクヨマーケティングでは、オフィスづくりのプロフェッショナルがヒアリングや現状調査を行い、家具やICT、内装工事からオフィスの運用方法まで、幅広いご提案をいたします。お見積りは無料で対応しております。お気軽にご相談ください。

フリーアドレスやWEB会議の導入など、新しい働き方の提案も行っていただけますか?

はい。社会の変化やお客様の課題に対して、柔軟に対応できる働き方を様々な角度からご提案いたします。時代の動きに合わせて、これからの新しい働き方を一緒に考えていただけるのが「コクヨライブオフィス」です。コクヨ社員が多様な働き方を実践するオフィスをご案内させていただきます。

詳しくはオフィス見学のページをご確認ください。

各部署の意見を取り入れたリニューアルを行いたいです。何か方法はありますか?

コクヨの働く環境診断 はたナビ プロ」によって、社員の意識やオフィス環境の課題の見える化と、優先順位付けが可能です。

各社員に専用WEBページの案内をメールで発信し、任意の期間内で64問の質問に回答して頂く仕組みです。

コクヨマーケティングでは、診断結果をもとにレポートを作成、お客様に合ったプランをご提案いたします。診断は無料です。お気軽にお問合せください。

オフィスレイアウトに関して

オフィスの平面図が手元にない

ビル管理を担当している不動産会社が図面を保管している場合がございます。ご確認お願いします。
または室内を実測していただき、簡単な図面を作成の上、アップロードいただいても対応可能です。

既存の家具も持込予定なので、レイアウトに加えてほしい

現在、お使いの家具の品名・サイズ・数量を記載したリストを平面図と同様にアップロードをお願いします。
(例)品名:デスク、サイズ:W1000xD700xH700、数量:2台

電話やメールでレイアウトの相談をしたい

無料レイアウト提案サービスのレイアウト対応はリモートでのご相談に限らせていただいております。電話・メール・訪問による相談には対応しておりません。

すでに他社にレイアウト作成を依頼しているが、他のレイアウトも見たいので、作成してほしい

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