「今のオフィス、なんだか使いにくいな」と感じていませんか? オフィスリノベーションは、そんな現場の課題を解決し、活気ある職場環境へと生まれ変わらせる絶好のチャンスです。
この記事では、具体的なリノベーション事例をもとに、どのように空間を整えれば社員の力が発揮されるのか、その秘訣を解説します。種類別の特徴や実施時の注意点など、実務に役立つノウハウをまとめました。
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オフィスのリノベーションとは
オフィスのリノベーションとは、オフィスの機能を刷新・向上させ、新たな価値を付加することです。 単なる修繕(リフォーム)に留まらず、現在の働き方に合わせた用途変更や機能拡張を行い、オフィスを最適化することを指します。
働きやすい環境を整えるためにオフィスを移転する企業も多いですが、今の立地や面積を維持しながら環境を刷新したい場合、オフィスのリノベーションは有力な選択肢となります。
オフィス移転に伴う保証金や原状回復費用、仲介手数料などの「オフィス移転関連経費」を抑え、その分を内装や家具の充実に投資できるのがリノベーションの大きなメリットです。慣れ親しんだ場所のまま、リノベーションによって新しい価値を持つ空間へ再生することが可能です。

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コミュニケーション促進のためのリノベーション事例
オフィスリノベーションは、空間のあり方を見直すことで、部署を超えたコミュニケーションを活性化させるきっかけとなります。具体的な事例をご紹介します。
※本事例においてコクヨマーケティングは、働き方のコンサルティング、レイアウト設計、家具納入、内装仕上げ等を担当しています。
オフィスリノベーション事例:飯野海運株式会社 様
「Next Waves(新たなうねり)」を生み出す場をコンセプトに、フロア増床を伴う本社オフィスの全面リニューアル・約1,420坪を実施しました。 エントランスは船の航跡や海原を想起させる曲線美と左官仕上げの壁で上質さを演出し、来客エリアには秩父産スギ材や焼物タイルなど日本の伝統美を取り入れています。執務エリアは会話が生まれやすい「Knot(結び目)」、効率的な打ち合わせを促す「Patio(中庭)」と名付けたエリアを点在させ、部門を超えた共創を誘発。さらに、日比谷公園の眺望を活かした小上がりのランチスペースや、就業時間中も休息可能な「凪(なぎ)の間」を新設しました。造船時の足場板を再利用した家具の導入など、サステナビリティと社員のウェルビーイングを両立させたワークプレイスを実現しています。
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飯野海運株式会社 様のオフィスリノベーション事例はこちらのページで詳しくご紹介しています。
オフィスリノベーション事例:株式会社トータテハウジング 様
社員間、およびお客様とのコミュニケーション活性化を目的にリノベーションを実施しました。オフィスの2階にはショールームを兼ねた打ち合わせスペースを確保し、3階を執務フロアとする機能的な空間構成としています。 以前は部署ごとに個室が分かれており、連携の取りづらさが課題でしたが、仕切りのないオープンな空間への変更やフリーアドレスの導入、ミーティングエリアの拡充により、組織横断的な交流の促進を図っています。


株式会社トータテハウジング様のオフィスリノベーション事例はこちらのページで詳しくご紹介しています。
オフィスリノベーション事例:西日本高速道路エンジニアリング九州株式会社様
ビル全体のリニューアル工事を行う中で空きスペースの有効活用として、社内若手メンバーを中心にPJを組成し、カフェをイメージしたリフレッシュルームとソロワークも可能としたミーティングスペースを構築しました。



西日本高速道路エンジニアリング九州株式会社様のオフィスリノベーション事例はこちらのページでご紹介しています。
オフィスリノベーション事例:住友重機械工業株式会社 田無製造所 様
余剰スペースをサテライトオフィスへ転換し、拠点間の交流を促す場としてリノベーションを実施しました。フロア内には多様な機能を持つ什器を配置し、個人の集中作業からグループワークまで、業務内容に合わせて柔軟に場所を選択できる環境を整えています。 例えば、オープンな打ち合わせエリアの傍らにカウンター席を配置することで、周囲を通りかかった社員が自然に議論へ加われるような、偶発的なコミュニケーションを誘発する工夫が施されています。


住友重機械工業株式会社 田無製造所様のオフィスリノベーション事例はこちらのページで詳しくご紹介しています。
オフィスリノベーション事例:株式会社バンダイナムコエンターテインメント 様
部門・事業会社を超え、交わり、新たな価値を生み出すために、社員の方が共同で利用するラウンジスペースをリノベーションされました。多目的スペースはグランピングをイメージしており、リラックスしたり、気軽な雰囲気で打ちあわせをしたりできます。
ウォールシェルフで囲われた「ワーカーを集めるランドマーク」としてのゲームコーナー。ゲームを囲み部門を問わず出会いを創出します。複数でゲームを楽しめるソファーセットや一人で利用するシンキングブースを配置しています。


株式会社バンダイナムコエンターテインメント様のオフィスリノベーション事例はこちらのページで詳しくご紹介しています。
オフィスリノベーション事例:パナソニック コネクト株式会社 福岡事業場 様
食堂を「ミノスク(MINOSHIMA SQUARE)」として刷新し、部署や事業会社の枠を超えて社員が自律的に交流できる共創空間へとリノベーションしました。 福岡の屋台をイメージした「やぐら」や「畳スペース」など、カジュアルな視点でコミュニケーションを促進する仕掛けを導入。エリアを「にぎやか・くつろぎ・つながり」の3つに分けることで、食事だけでなく、ソロワークや打ち合わせ、社内セミナーなど、目的に応じて柔軟に活用できる場となっています。空間の選択肢が増えたことで、ハイブリッドワーク下における「出社する価値」を高め、イノベーション創出を後押しする環境を実現しています。



パナソニック コネクト株式会社 福岡事業場様のオフィスリノベーション事例はこちらのページで詳しくご紹介しています。
オフィスリノベーション事例:ピー・シー・エー株式会社様
会社として、新しい価値を創造していくためには、組織を超えたコミュニケーションが重要だと考え、自社ビルのリノベーションを実施されました。
ソロワークやミーティング、集中ワークなど業務の内容やモードに合わせて働く場所を選択することができるようそれぞれのフロアにテーマを持たせ、内装や家具、機能で変化を付けることで、ABW(Activity Based Working)型の働き方を促進する環境にしています。


ピー・シー・エー株式会社様のオフィスリノベーションはこちらのページで詳しくご紹介しています。
オフィスリノベーション事例:出光興産株式会社 徳山事業所 様
生産性向上と自律的な働き方の実践を目指し、本館・事務所・食堂を含む4エリア・約1,421坪の大規模リニューアルを実施しました。 執務室は会議室を削減することでワークスペースを従来比1.3倍に拡大。デスクをランダムに配置して視線や動線の多様性を生み出すとともに、スライドホワイトボードや可動式家具を導入し、部門を超えた連携がスムーズに行えるフレキシブルな環境を構築しています。また、2つの食堂は「瀬戸内の海と緑」をテーマに、植栽や木目を多用したワークラウンジへと刷新。WEB会議用の個室ブースや集中エリアも完備し、気分や目的に合わせて働く場所を自由に選択できるABW(Activity Based Working)オフィスを実現しました。



出光興産株式会社 徳山事業所 様のリノベーション事例はこちらのページで詳しくご紹介しています。
オフィスリノベーション事例:株式会社ソディック様
営業やサービス部門などお客様と関わることが多いメンバーの働き方改革実現を目指しオフィスをリニューアルしました。明るい色味の家具を取り入れた執務エリアは、身体への負担を軽減し、快適に業務が行えるよう、天板の傾斜角度が変えられるデスクを採用しています。また、オフィスにはさまざまな種類、色のデスク、チェアーを配置し、社員それぞれが気分やシーンによって場所を選び働けるように工夫をしています。



株式会社ソディック様のオフィスリノベーション事例はこちらのページでご紹介しています。
オフィスリノベーション事例:株式会社トライアルカンパニー 様
オフィス全体のリノベーションに合わせ、フリーアドレス制を導入されました。固定席をなくし、プロジェクト単位で柔軟に席を選択できる環境を整えたことで、部署間の垣根を超えたスムーズな意見交換が可能になっています。また、内装デザインについても、機能性とあわせて社内のコミュニケーションを自然に促すための様々な工夫が施されています。



株式会社トライアルカンパニー様のオフィスリノベーション事例はこちらのページで詳しくご紹介しています。
オフィスリノベーション事例:三菱電機株式会社 福山製作所 様
従業員のエンゲージメント向上を目指し、スタッフ部門から新しい働き方に挑戦する「パイロットオフィス」を構築しました。 総務・経理フロアには、昇降デスクや集中ブースなど多様な什器を導入し、業務内容に応じて席を選択できるABW(Activity Based Working)を実践。フリーアドレス化に伴い、ペーパーレス化や固定電話レスも徹底し、余剰スペースを有効活用した開放的なオフィスを実現しています。
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三菱電機株式会社 福山製作所様のオフィスリノベーション事例はこちらのページで詳しくご紹介しています。
オフィスリノベーション事例:東京応化工業株式会社(TOK技術革新センター) 様
「周囲の空気を感じながらコミュニケーションを育む」を意味する『Feel Air』をコンセプトに、TOK技術革新センターの1フロア・約303坪をリノベーションしました。 入口付近には、入室した瞬間にオフィス全体を和ませる、植栽豊かなカフェエリアを配置。ゆったりとしたソファ席やハイカウンターを設けることで、仕事以外の偶発的な会話を促し、社員のウェルビーイングを高める環境を整えています。執務エリアは、入口側にパーソナルロッカーとフリーアドレス席を、奥に向かうにつれ集中できる固定席を配置するグラデーションレイアウトを採用。窓側には富士山を望めるソロワーク席や、モニター完備のカジュアルなBOX席を設置し、リモートワークでは成しえない「集うからこそ価値が出る」ワークプレイスを実現しました。



東京応化工業株式会社(TOK技術革新センター) 様のオフィスリノベーション事例はこちらのページで詳しくご紹介しています。
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オフィスのリノベーションがもたらすメリット
オフィスをリノベーションした場合、具体的にどのようなメリットを得られるのでしょうか。ここでは、そのメリットについて解説します。
業務効率化
オフィスのリノベーションを実施すれば、働き方に合わせた最適なレイアウトが実現できます。日々の業務が効率化し、生産性が大幅に向上することで、社員はよりスムーズに仕事を進められるようになります。また、気軽に活用できるミーティングエリアや、リフレッシュエリアを構築したりすることで、コミュニケーションの促進にもつながります。
社員のモチベーション向上
オフィスの環境を社員にとって快適な状態へと整えることは、モチベーション向上を支える重要な土台となります。働きやすさが実感できる空間は、社員の士気を高め、組織全体の成果向上を後押しする効果が期待できます。また、会社が社員を大切に思う姿勢が伝わることでエンゲージメントも醸成され、離職防止の一助ともなるでしょう。
企業イメージの向上
リノベーションによりオフィスの印象を高めれば、社外からのイメージも向上し、お客様にも好印象を与えられます。特に、企業のコンセプトやブランドを表現するデザインを採用すると、自社を訪れたお客様に好印象を抱いてもらいやすくなります。
加えて、会社案内やホームページ、広告などにオフィスの写真を載せれば、企業アピールにも繋がりますし、求職者にポジティブなイメージも与えられ、優秀な人材の確保にもつながるでしょう。
リノベーションの種類
リノベーションの種類は、フルリノベーションとポイントリノベーションの2つに大別できます。
フルリノベーション
フルリノベーションとは、オフィス空間を全面的に刷新する手法です。デザインやレイアウトを一から設計できるため、組織の現状やこれからの働き方に合わせた最適な環境を構築できるのが特長です。大規模な工事となるため、工期やコストは相応に必要となりますが、オフィスの老朽化対応だけでなく、オフィス環境を基礎から見直し、全体的な利便性や効率性を向上させたい場合に有効な選択肢となります。
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ポイントリノベーション
ポイントリノベーションとは、オフィス内の特定のエリアや、優先度の高い箇所に絞って改修を行う手法です。建物全体のコンディションは良好であるものの、一部の老朽化対応や、特定の業務スペースの機能向上を図りたい場合に適しています。 什器や設備の移動を伴わない箇所であれば、短期間での施工が可能ですが、電気や空調、通信などのインフラに関わる工事の場合は、業務への影響を最小限に抑えるための綿密なスケジュール管理が必要となります。

オフィスをリノベーションするときの注意点
次に、オフィスをリノベーションする際に、押さえておきたい注意点を解説します。
課題や目的を明確にする
オフィスのリノベーションを行うなら、あらかじめ自社の課題や目的を明らかにしておきましょう。課題や目的を明確にすれば、最適なレイアウトを決めやすくなります。問題解決や改善のために必要なことは何か、コミュニケーションを活性化させたいのか、集中して仕事ができるような効率的なレイアウトにしたいのかなど、課題や目的が複数ある場合は、解決策に優先順位をつけて考えていくとよいでしょう。
リノベーションできる施工範囲を確認する
賃貸物件のリノベーションには制限があり、特に「工事区分」を理解することが重要です。これは工事の範囲や費用負担(A・B・C工事)を定義したもので、把握することで予算の狂いやトラブルを防止できます。 区分は物件ごとに異なるため、必ず事前に「工事区分表」や「賃貸借契約書」で詳細を確認し、不明点はオーナー側に相談しましょう。
| 区分 | 内容・費用負担 |
|---|---|
| A工事 | 建物の共有部・構造体など(オーナー負担・施工) |
| B工事 | 専有部内の設備(借主負担・オーナー指定業者が施工) |
| C工事 | 内装・什器など(借主負担・借主指定業者が施工) |
工事区分についての詳しい情報はこちらの記事をご覧ください。
賃貸物件は原状回復を考慮する
賃貸オフィスは、そのオフィスから退去することになった場合、原状回復(入居前と同じ状態にすること)が必要となります。例えば、契約時からの既設のパーテーションなどを撤去した場合、原状回復の際に元に戻す必要があるので、手間と時間がかかります。
そのため、オフィスリノベーションを行う前は、物件の所有者に工事の区分やどこまで原状回復が必要か確認しておきましょう。
法令(消防法・建築基準法)を遵守する
人が集まるオフィスでは、火災が起きたときに被害を最小限に止め、適切な避難ルートを確保できるように消防法に基づいたオフィスレイアウトを計画しなければなりません。例えば、間仕切り壁を新設・移設する場合、「防火対象物工事等届出書」等の提出が必要です。また、天井まで達する壁を立てると「個室」とみなされ、火災感知器やスプリンクラー、非常用放送設備などの増設・移設工事が法律で義務付けられます。さらに、建築基準法上の避難経路(歩行距離)や通路幅の確保、排煙区画の維持にも適合させる必要があります。
工事中に仕事ができる場所を確保する
リノベーション工事中は、一部のエリアで業務を継続する、あるいは一時的な仮オフィスへ移転するなど、滞りなく仕事を進めるための場所を確保する必要があります。事前の計画段階で、最適な運用方法を確認しておきましょう。
リノベーションを依頼する業者の選び方
リノベーションの依頼先を検討する際は、単なる見積額ではなく、法的・技術的な専門性の高さを重視しましょう。ビルオーナーとの契約関係の調整や、行政との円滑な協議には高度なノウハウが求められるため、実績豊富な業者を選ぶことがリスク回避につながります。 さらに、完成後も「働きやすさ」を維持できるサポート体制が確立されているかどうかも重要な指標です。手厚いメンテナンスや保証制度を備えたパートナーを選ぶことで、オフィス運営における突発的なトラブルにも迅速に対応することが可能になります。
コクヨマーケティングのオフィスデザイン実績はこちらのページで詳しくご紹介しています。
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まとめ
自社の課題に基づいた適切なリノベーションを行うことで、オフィス移転を検討しなくても、社員が円滑に業務を遂行できる環境の基盤を整えることが可能です。予算や目的に合わせ、全面的な改装から特定のエリアに絞った部分的な改修まで、状況に応じた柔軟なプランを選択できます。現状のオフィスを活かしながら、工夫次第で組織の働き方に合った最適な空間を実現できるのが、リノベーションの大きな利点です。
コクヨマーケティングは、オフィスリノベーション含め、オフィスの移転、改装、レイアウト変更などに対応しています。年間25,000件以上の豊富な実績があり、それぞれの企業様にあわせた空間の提案が可能です。移転後のオフィス維持までワンストップでサポートします。ぜひ相お気軽にご相談ください。

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