居心地の良い休憩スペースは、生産性の向上や社員の満足度を高めるなど、さまざまなメリットをもたらすといわれております。最近では、社員が休むだけのスペースだけでなく、多目的に活用するスペースとして各企業様が力を入れています。
この記事では、オフィスの休憩スペースの重要性をはじめ、コミュニケーションが活性化する空間づくりのポイントを解説いたします。
オフィスの休憩スペースはなぜ重要か
オフィスの休憩スペースは、事務所衛生基準規則で定められているように企業が設置に努めなければなりません。社員に適度な休憩を取ってもらうことで、リフレッシュでき、生産性を向上させることも期待できます。
オフィスに休憩スペースを設けるメリットは?
では、具体的にメリットを紹介します。
生産性の向上や集中力アップにつながる
一日の集中力には限界があり、休憩を取ることで集中力の回復がはかれます。リフレッシュできる空間があるとオン・オフを切り替ることができ、仕事の効率も上がります。
コミュニケーションの活性化につながる
業務上交流のない社員同士がコミュニケーションを取るきっかけになります。雑談が弾むオフィスは雰囲気も良くなり、社内の一体感にもつながります。コミュニケーションが活性化するしかけをつくりましょう。
アイディアの創出につながる
多くの人が、リラックスしている状態の方が、アイディアが浮かびやすいのではないでしょうか。何気ない会話からアイディアが生まれるきっかけになるかもしれません。
従業員の満足度向上につながる
居心地の良い休憩スペースは、仕事に対するモチベーションを高めます。おしゃれな休憩スペースがあると社員満足度が上がり、会社の信頼度にもつながります。
企業ブランディングにつながる
おしゃれなオフィス空間は、優秀な人材を集めるだけでなく、企業ブランディングにもなります。来訪者との打ち合わせスペースとしても活用すれば、来訪者によい印象を与えることもできます。
オフィスの休憩スペースづくりにおけるポイント
では、居心地のいい休憩スペースづくりのポイントを4つご紹介します。
社員の意見を取り入れる
年齢や性別ごとのニーズを把握することがポイントです。実際に利用する社員に対してアンケートを実施し、社員の意見を空間づくりに反映させましょう。
充分なスペースを確保し、設置場所に配慮にする
リフレッシュするためには執務室との距離感は大切です。オン・オフのメリハリをつけられるように、執務室の音が届かない場所に設置しましょう。そして開放感のある充分なスペースを確保することもポイントです。
使いやすい家具や設備を選ぶ
複数人で利用できるよう、利用人数や目的に合った家具や設備を検討しましょう。例えばソファを取り入れるのであれば、優しい色合いや質感、座り心地やクッションなどの小物も取り入れると良いでしょう。なお、定期的なクリーニングも考慮した上で選びましょう。
利用方法についてのルールを策定する
社員全員が利用しやすいように利用時間の制限やパソコンなどの持ち込み可能なものを設定する必要があります。みんなが快適に利用できるルールづくりをしましょう。
オフィスの休憩スペースにおすすめの設備
休憩スペースにあると社員が嬉しいアイテムやおすすめの設備をご紹介します。
コーヒーサーバーなどリフレッシュできるアイテム
甘い物を食べたり、コーヒーを飲んだりすると疲労回復しやすいといわれています。ウォーターサーバーやコーヒーサーバーを設置している企業様も多いのではないでしょうか。ドリンクを常備した冷蔵庫や軽食の提供が充実していると自然と人が集まりやすく、雑談を促すことでコミュニケーションが活性化しやすい環境がつくれます。
くつろげるソファや本棚などの家具
大きめのソファは複数で利用できるだけなく、くつろいだり仮眠を取ったりできるのでおすすめです。また周囲に本棚を置くことで本や雑誌、写真集からインスピレーションをもらうことができます。
社内イベントで使用できるプロジェクターやスピーカー
プロジェクターやスピーカーを設置すると社内セミナーや勉強会、イベントなどが開催できます。オフィスに場所が確保されていると、開催のハードルも下がり、気軽に参加できる環境をつくれます。
オフィスの休憩スペースを居心地の良い空間にするためのアイディア7選
執務室と雰囲気を変える
執務スペースとある程度距離を取り、家具や壁紙で雰囲気も変えることもオススメです。雰囲気を変えることでオン・オフの切り替えができ、リラックス効果を高めることができます。なお、執務スペースの声が聞こえないように防音対策の配慮も大切です。
窓に面した休憩スペースにする
高層ビル上層階の場合、窓に面した場所に休憩スペースの設置がおすすめです。自然光が差し込む眺望の良い空間を活用することで、よりリフレッシュできる空間がつくれます。
徹底的にインテリアやデザインにこだわる
社員へのヒアリングがポイントになりますが、休憩スペースの目的を維持しつつ、あえてデザイン性が高い空間を構築することもおすすめです。おしゃれな休憩スペースは、企業イメージや社員のモチベーション向上につながります。
カフェやミニキッチンを併設する
カフェカウンターを設置し、雑談のしやすい工夫をしましょう。コーヒーサーバーやミニキッチンを併設することで気軽に人が集まり、コミュニケーションを誘発できます。
1人で作業できるスペースを作る
時には一人でゆっくり考え事ができるようなソロスペースの設置も大切です。そのときの気分に応じて選択できるような家具の選定を検討しましょう。
ミーティングや打ち合わせも行えるよう工夫する
休憩だけでなく、多目的に機能する場所として工夫しましょう。福利厚生の一つとしてランチ提供する検討をしてはいかがでしょうか。各種社内イベントでも利用できる空間として検討しましょう。
「グリーン」を取り入れる
休憩スペースにかかせないのが、観葉植物です。観葉植物はストレスだけでなく疲労感も軽減するといわれています。よりリラックス効果を高めるため緑を多く取り入れた空間をつくりましょう。
オフィスの休憩スペース事例集
コクヨマーケティングでお手伝いさせていただいた企業様のリフレッシュスペースをご紹介します。社員のため居心地の良い休憩スペースだけでなく、多目的に活用できるよう、様々な工夫を施しています。
パントリースペースのあるくつろぎの空間
一般社団法人日本自動車連盟様の事例 詳しくはコチラ
リフレッシュ空間のパントリースペースです。カフェのようなカウンター席も用意され、ランチタイムだけでなく、気軽に雑談を楽しむことができるよう工夫されています。
こだわりの家具を取り入れたラウンジスペース
高円宮記念JFA夢フィールド様の事例 詳しくはコチラ
こちらは、やさしい色調の家具を採用しています。丸テーブルやハイカウンターテーブル、カウンター席など、様々なバリエーションの家具を設置することで、使用シーンに合わせて選択できるラウンジ空間として利用しています。
打ち合わせも可能な多目的スペースとしても機能
クローダジャパン株式会社様の事例 詳しくはコチラ
リフレッシュスペースに、ホワイトボードやモニターを用意することで、オープンミーティングなど多目的に使用できる空間になっています。木調のルーバーを設置し、執務室から繋がる空間を緩やかに仕切る工夫が施されています。
さまざまな設備を設置したラウンジ兼多目的スペース
株式会社バンダイナムコエンターテインメント様の事例 詳しくはコチラ
こちらはグランピングをイメージしたパターゴルフができるスペースも完備した休憩スペースです。カフェを備え「リフレッシュ」「リラックス」「カジュアルな打合せ」など多用途に使用できる空間です。
自然な交流を促す工夫がなされたオープンコラボスペース
株式会社公文教育研究会 東京神奈川本部様の事例 詳しくはコチラ
こちらはチームでのディスカッションや全体への情報発信の場としても活用しているオープンコラボスペースです。メイン動線は必ずこのエリアを経由して、自然な交流を促すよう工夫が施されています。
家具の色調とグリーンでよりリラックスできる空間を演出
西部ガスリビング株式会社様の事例 詳しくはコチラ
優しい色の家具とグリーンを配置しています。リラックスできるよう、様々なデザインのイスと靴を脱いでリラックスできる場所もあり、その時の気分に合わせて選択できます。
大きな窓から見える景観が特徴のワークラウンジ
株式会社ニフコ様の事例 詳しくはコチラ
コクヨ霞が関ライブオフィスの設えを参考に、打ち合わせやランチなど多目的なスペースとして活用しています。オフィス内で一番景色のいい場所にワークラウンジとして設置しています。
カウンターとナチュラルテイストで統一されたリフレッシュスペース
東レエンジニアリング株式会社 沼津工場様の事例 詳しくはコチラ
憩いの場らしく、内装・家具をナチュラルテイストで統一しています。カウンターを取り入れることで、立ち話のようなフラットなコミュニケーションの機会が増える仕掛けをしています。
社内の交流に利活用できるコミュニケーションエリア
株式会社 リクルートライフスタイル様の事例 詳しくはコチラ
オフィスの中心にコミュニケーションエリアを新設しています。リフレッシュや休憩はもちろん、軽い打ち合わせや他拠点の営業や外部パートナーの執務スペースなど、人々が交流するエリアとして多目的に活用しています。
大きな窓からの採光が特徴の開放的な空間
トヨタL&Fカスタマーズセンター大阪様の事例 詳しくはコチラ
大きな窓から光が入る開放的な空間に人が集まるSquare(広場)をイメージしています。イベント利用や来客人数の変動を考えて、可動できる家具を充実させ、女性でも動かしやすいように配慮した什器を選定しています。
フロア間のコミュニケーションが図りやすい休憩スペース
尾道造船株式会社様の事例 詳しくはコチラ
快適にリフレッシュが図れるよう高い天井高と吹き抜けを確保したスペースです。パーティーなどのイベントを想定し、フラップして平行スタッキングできるテーブルを採用しています。
入口付近に設置された多目的スペース
富士通株式会社 沖縄支店様の事例 詳しくはコチラ
多目的に利用できるコミュニケーションエリアを、社員入り口付近に設置。出張者のタッチダウンや社内ミーティング、休憩スペースとして多目的に利用しています。
リフレッシュも集中も可能なコラボスペース
西日本高速道路株式会社 九州支社様の事例 詳しくはコチラ
ローパーティション(造作家具)で区切られた、コラボスペースとして利用しています。リフレッシュはもちろん、気分を変えたソロワークとしても使用しています。
ガレージのような雰囲気のインキュベーションオフィスフロア
株式会社浜野製作所様の事例 詳しくはコチラ
最大80名利用可能な共用ラウンジとして、利用者・関係者のミーティング・セミナーや交流イベントなどを行うスペースとしても活用。こちらは若手起業家を支援するインキュベーションオフィスフロアとしても使用しています。
ミーティングやソロワークにも対応可能なカフェテリアスタイル
株式会社トライアルカンパニー様の事例 詳しくはコチラ
こちらはメインエントランスの大階段の近くにあるカフェテリアです。日常の偶発的な出会いの場としてだけでなく、食事や気分を変えたミーティングやソロワークにも対応しています。
地域との関係性を示すショーケースとしての役割も果たすラウンジスペース
株式会社竹中工務店様の事例 詳しくはコチラ
こちらは、「スタジアム」と名づけたパートナーズラウンジです。家具の素材に関連企業の提供する間伐材を使用しています。スタジアム家具背面は、BCP対応の非常時の水・非常食収納スペースとして利用しています。
まとめ
今回は、オフィスの休憩スペースの重要性をはじめ、コミュニケーションの活性化する空間づくりのポイントをご紹介しました。おしゃれな休憩スペースは社員のモチベーションを高めるだけでなく、企業ブランディングにもつながります。
コミュニケーションを活性させる空間づくりで会社に行きたくなるオフィス、居心地の良い休憩スペースを構築してみてはいかがでしょうか。
コクヨマーケティングでは、年間25,000件以上の豊富な実績から、働き方に合わせた空間を提案します。オフィスの移転・維持・運用に至るまでをワンストップでサポートします。
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